こんにちは!
6月10日(水)に、今年度第1回特殊研究講座が開催されました。
今回は、ソーシャルワーカー(社会福祉法人こころの家族理事長)の尹基(田内 基)先生を大阪からお招きし、
「多文化共生社会におけるソーシャルワーカーの役割」というテーマでお話していただきました。
尹基先生は、在日コリアンの身寄りのない独居高齢者の孤独死を防ぐため、
平成元年、大阪府堺市に老人ホーム「故郷の家」を建設し、
その後も日・韓の高齢者が共に暮らす「うめぼしとキムチのある老人ホームつくり」を通して、
在日コリアンの高齢者の福祉向上と国際交流に貢献されています。詳細はこちら
講演では、今後さらに進んでいくグローバル社会の中で
「相手の考え方」や「生活習慣」、「こころ」を尊重することで
はじめて「共に生きる」ことが出来るということをお話していただきました。
講演を聞いた学生の感想です!
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皆さんこんにちは。
福祉社会学科1年生の門馬です。
在日コリアンの老人ホームの必要性・世界孤児の問題・共生について
特殊研究講座で尹基先生がお話して下さった中で
1番印象に残っている事について書きたいと思います。
それは、ソーシャルワーカー(社会福祉士)が大切にしなければいけない事です。
私のなかで、ソーシャルワーカーとは、人の相談にのり、
解決策を考える事が大切だと思っていました。
しかし、本当に大切なことはただ解決策を考えるだけではなくて
「当事者の才能を見出して、その才能を生かして生活できるように支援してあげることだ」
とおっしゃっていました。
1人で当事者の解決策を考えると思っていた私は
共に考える事が大切さ、当事者の才能を見つける大切さを学びました。
このことは、普段の生活でも生かされると思います。
それは、誰かの良いところを見つけることです。
例えば、友人の良いところを見つけた時、
良い人だな。と思うだけではなく、「自分も見習おう。」「こうなりたいな。」と思いませんか?
誰かの良いところを見つける事は、自分を高めることにも繋がると思います。
なので、ソーシャルワーカーの当事者の才能を見出す事は難しい事ですが、
相手だけでなく、自分のためにもなり、素敵な職業だな。と改めて感じることができました。
尹基先生が、「社会福祉を学んで後悔したことはない。」とおっしゃっていましたが、
その理由が少しですがわかったと気がします。
尹基先生のおかげで、ソーシャルワーカーの良さをまた知ることが出来て、
実りあるとても良い特殊研究講座でした。
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学生にとって自分たちが目指しているソーシャルワーカーとは何かを
改めて考えるきっかけとなる講演だったのではないでしょうか。
「福祉を学んで後悔をしたことはない」という言葉や
「世界で羽ばたけるソーシャルワーカーになってほしい」という
先生の力強いお言葉は学生たちにとても響き
皆熱心にノートをとりながら耳を傾けていました。
尹基先生、本当にありがとうございました。