11月8日に、特殊研究講座が行われました。今回は、国立病院機構災害医療センター・災害医療部・福島復興支援室・DMAT事務局運営室でご活躍されている小早川義貴さんにご講演いただきました。「災害医療と多職種連携」というテーマで、医師として災害医療に携わった現場のお話や、そこから得られた課題、多職種連携の重要性についてお聞きし、多くの学びを得ました。
本講演を通して、災害対応において多職種連携、あらゆる専門家、人と人同士の支えあいをおこなうことは、命を救うことに繋がっていると感じました。互いの業務を知ることで被災時にまとまることができ、連携が生まれること、そして、連携が生まれなければ、どれだけ専門性を発揮しても大きな力になりえないことを学びました。お互いの専門性について理解を深める大切さは、福祉社会学科で福祉を専門に学ぶ私にとっても、意識しなければならないものだと思います。普段から、他の職種や専門職を関係のないものだと捉えてしまうことなく、興味をもって知ることで、柔軟な考え方をし、専門的な分野での視野も広げていきたいと感じています。
また、小早川さんのお話の中には、「専門性を発揮するだけでなく、やれることは何でもやってみんなで支えあっていく」という言葉がありました。今学生という立場において、災害医療現場で専門的な力を発揮する機会はなくても、ボランティアとしてできることを考えることはできます。そして将来、専門的な分野に携わる機会があったら、「専門職である前に」全体を俯瞰してみて自分にできることを探してみる、という事を大切にしたいです。これは、被災地の現場に限らずあらゆる場所において実践すべきことだと感じました。
今回の特殊研究講座を終え、災害医療現場における医療体制や現場の実際を知ることができたとともに、普段福祉の専門分野を学ぶ私たちにとって大切な考え方も吸収できたと思います。今後の学びに活かしていきたいです。
(福祉社会学科2年 大村結月)