本講演は「福祉と映画」というテーマで犬童さんのキャリアや手がけている映画についての話がありました。
まずは、犬童さんのキャリアについて、お話を聞きました。犬童さんは元々サラリーマンでしたが「みんなで1つのものを作って楽しいことや感動を共有したい」という思いから映画監督として活躍するようになりました。犬童さんは活動を始めたばかりの頃、ブログ等で映画監督へメッセージを送ったり、実際に会うことできっかけを掴んだそうです。やりたいと思っても理由をつけて実行できないことがあるかもしれません。しかし、やりたいと思ったことに対しては、まず行動してみることが夢を実現させるために大切な事であると学びました。
次に、犬童さんが手がけた映画について紹介されました。ゲイの青年がカミングアウトするまでの物語「カミングアウト」や介護をテーマとした「つむぐもの」が紹介されました。犬童さんは映画を作るに当たって、自分自身が偏見を持っていたことに気づいたといいます。映画を通して、自分自身を知ることに加えて、当事者について「知ってもらいたい」という思いがあるという話がありました。映画を通して 、「知らない」事によって偏見を持っている人が、その価値観を変えるきっかけになるのかもしれないと感じました。私達は福祉社会学科の学生として福祉について学んだり、実際に利用者と関わる機会があります。方法は違いますが、私達が周りの人に伝えていくことが大切なのではないかと感じました。
最後に、犬童さんから学生に対し、「今少しでもやりたいことがあれば一回やってみよう」という言葉がありました。学生生活も残り少ないですが、自由に時間を使える学生のうちにやりたい事に挑戦していきたいと感じました。
(福祉社会学科4年B組 近藤妃菜)