〜授業紹介〜 精神保健福祉援助演習Ⅰ

皆さん、こんにちは。教員の坂入です。

今日は「精神保健福祉援助演習Ⅰ」の授業について紹介させていただきます。

この授業は、精神保健福祉士をめざす学生は必ず履修しなくてはならない科目であり、これまで講義科目で学んできたソーシャルワークの価値・知識・技術について、事例やロールプレイを用いて実際に活用する力を養う授業となります。

 

今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で授業の大半がオンライン授業となりましたが、精神保健福祉士が行う面接で必要となる姿勢や態度、技術について実際に練習してみたり、事例のアセスメントをグループで行いました。ちなみにアセスメントとは、利用者(事例の登場人物)について、「どのような人柄なのか、どのような課題を抱えているのか、その課題はどうして生じたのか」などをソーシャルワークの視点から「見立て」ることです。この専門職としての「見立て」こそ、その職業の専門性が発揮される重要な支援のプロセスとなりますので、学生は熱心に取り組んでいました。

 

利用者を理解するには、大前提として、目の前の人に「関心」を寄せることが必要です。

 

「この人のことをもっと理解したい」

「この人はどうしてこのような発言をするのだろうか」

 

この「関心」を持つことが、人を支援する職業として非常に重要であることをこの授業を通して改めて確認することができました。

 

学生はこの夏季休暇中に実習を行っています。「関心」をもって目の前の人々に向き合ってほしいと願っています。

 

授業で使用しているテキスト