新入生・在学生へのエール

皆さん、こんにちは!
この4月から福祉社会学科の学科長となりました伊藤純と申します。
よろしくお願いいたします。

さて、新入生106名を迎えて2023年度がスタートしました。
新年度を迎えた本学科学生のみなさんに、私から一言メッセージをお届けします。

私たちはいま、グローバル化、少子高齢化、​​科学技術の急速な発展、withコロナなど、これまで経験してこなかったような、先を見通しにくい時代を生きています。
また、国の内外に目を向ければ戦争・紛争、環境破壊と大規模な自然災害、貧困・格差の拡大、弱者を狙った犯罪の増加、ヴァルナブルな状態に置かれている人への暴力や虐待など、解決しなければならない課題が山積しています。
このような時代にあって21世紀の中核を担う皆さんに学科の教員の一人として期待したいこと、それは「人権の尊重」「社会正義」といった福祉の価値・理念を中心とした社会づくりに貢献できる人材になっていただきたい、ということです。

では、そのような人材となるためには、どのような学生生活を送ればよいのでしょうか。
資格取得を目指す、そのための勉強に励むというのは一つのやり方だと思います。
しかし、資格は手段であり学修の目的ではありません。
自分はいったい何のために、誰のために、大学という高等教育機関で学んでいるのか、ということを忘れないでください。

大学生として、学科の専門科目をとおして福祉や医療の専門の学びを深めることはもちろんですが、一般教養科目や女性教養講座・文化研究講座などにより教養を広げること、地域社会や企業の方々と共に行うプロジェクト活動や社会人メンターのプログラムに参加し、社会と積極的につながっていくこと、留学や国際研修の機会をとらえ、グローバルな視野から日本社会を俯瞰してみるのもよいと思います。

皆さんがこの大学ならではの学びの機会、自分が成長していくために有用な資源を活用し尽くして、21世紀の社会を担う中核的な人材として羽ばたけるよう、私たち教職員も力を尽くします。

今年度の学生生活が実りある、そして楽しいものとなりますように!一緒に頑張っていきましょう。