今夏は毎日30度を超える猛暑が続き、厳しい夏となりました。そんななか、精神保健福祉士をめざす4年生7名は実習に出ています。
精神保健福祉士になるためには、精神科医療機関と障害福祉サービス事業所等の2カ所で併せて210時間の実習が必要となります。現場に出て、精神障害のある利用者さん達と交流しながら障害特性や地域生活の実態を理解し、精神保健福祉士の支援を観察、同行して業務理解をします。
実習中は、教員が実習先を訪問して学生を指導する巡回指導のほか、学生が大学に戻ってきて指導を受ける帰校日指導があります。
帰校日指導では、同じ時期に実習している学生がお互いの実習体験を報告、共有し、悩んでいることや気づきを分かちあい、お互いの体験から学びあっています。また、実習計画に沿って教員が適宜助言を行い、実習が有意義なものとなるように指導を行います。
「精神障害者に会うのは初めてだったが、私達と何も変わらず、一見するとどこに障害があるのかわからなかった。精神障害は見えづらいからこそ理解されない障害なのだと分かった」
「精神保健福祉士の面接に同席して、できないことだけでなく、できることやこれからどう生きていきたいのかなど、未来に向けて支援している姿が印象的だった」
など、学生は現場のリアリティに触れ、多くの気づきを得ています。
実習を通して、学生が大きく成長することが楽しみです。
(教員 坂入)