ゼミ紹介(奥貫ゼミ:司法福祉演習)

奥貫ゼミ(司法福祉演習)の基本的な活動は、社会福祉を法律学の視点から考え、ディスカッションをすることです。法律学と聞けば、堅苦しくて難解で、机に向かって 六法とにらめっこしたり、 判例や論文をひたすら分析したりしているイメージがあるかもしれません。でも、奥貫ゼミでは、ただ法律の知識を増やすだけでなく、現場で法律がどのように作用しているのか、もしくは作用していないのか、そして、作用していないとすれば、それを阻んでいるものは何か、といった点について、あくまでも現場に根差しながら、みんなでとことん考えることを大切にしています。そして、できる限りフィールドに出て、たくさんの人と出会い、話をして、アタマとココロの幅を広げるきっかけを作っていきたいと思っています。

そんな思いのもと、先日、群馬県の高崎健康福祉大学社会福祉学科の青木尚人先生のゼミ生のみなさんと一緒に「拡大合同ゼミ」として、女性自立支援施設を訪問させていただきました。施設長から、施設開設当初から現在に至るまでの歴史と現状を、現場の最前線にいる人でなければ決してできない臨場感あふれる表現で語っていただき、時間を忘れるほど引き込まれて聞いていました。テキストに載らないけれども、確かにそこに存在した、様々な困難を抱えた女性たちの姿が鮮やかによみがえり、その苛酷なエピソードに涙が止まらなくなった学生もいました。

施設長ならびに副施設長のお話を伺っていると、女性たちを取り巻く社会環境の変化に伴い、ジェンダー平等の流れは確かに加速していると思う一方で、今もなお、女性特有の困難や困窮は社会に横たわったままであるということも、強く感じました。今回の訪問は学生にとって非常に大きな経験になったことと思います。今後、ゼミの中で今回の訪問を振り返り、さらに議論を重ねていきたいと思っています。
施設長、副施設長はじめ、施設の皆様、このたびは快く訪問を受け入れてくださり、本当にありがとうございました。

※写真は訪問後の打ち上げのひとこまです。