グローバルな情報社会の出現

 現代教養学科の専門科目として、情報論と情報収集と検索という科目を教えています。情報収集と検索は一人コンピュータ1台でインターネットの検索と情報の収集などを行います。コンピュータを使ったインターネット情報源の検索の演習をはじめて20年になりますが、20年のうちに随分と変わりました。最初の年にルーブル美術館の名画を見に行き、名画をダウンロードして編集するというのをやりましたが、24人の受講生が一斉にルーブル美術館のサイトにアクセスしたら、結局2人しかたどり着きませんでした。いまはすぐにホームページが表示されます。スピードがとても早くなりました。それだけなくホームページの数も多くなり、世界中のページが検索できるようになりました。10年前くらいから、ひとつのテーマについて調べようとするとすぐに世界各地の情報が入手できるようになりました。その意味で、ぜひ大学4年間のうちに英語の力をつけるようにおすすめします。もちろんインターネットやIT関する技術も身につける必要がありますし、インターネットに関する情報倫理もみにつけて頂く必要があります。
 情報論は、おもにこれからあらわれる情報社会がどのようなものであり、そこで生きるためにはどのような能力と技術、考え方、モラルが必要かを論じます。皆さんが大学4年間で学んだことをよりよく活かすためには、次に来る情報社会をよく理解して準備することが必要です。目標を持って学習に励んでください。

(記事:N.O.)