7月15日(火)に、「社会をみる目」という授業の一環として「『私』をみる」というテーマで、早稲田大学アーチェリー部初の女性監督でもある守屋麻樹先生にお話いただきました。
守屋先生は早稲田大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入社され、その後日本コカ・コーラへの転職などを経て、現在は人材育成コンサルティングを手掛ける会社を起業・活躍されています。
守屋先生は人生を、自己に対する満足度を表す自分OK度という折れ線グラフにしていました。ここで注意すべきなのは、自分OKは自分勝手や誰かと比較することとは違うということでした。自分OKな生き方というのは、一般的な価値観や他人の期待というフィルターを除いて、自分を見つめつつ自分の得意なこと・好きなこと・大切なことを理解した上で、自分の人生を考え、自分らしく生きること=「セルフ・リーダーシップ」だとおっしゃっていました。
そして、授業の中心は一人10分ずつ自分の「人生ニュース」を語り合うというグループワークで、そこから改めて自分が何を大切にして過ごしてきたのか、自分らしさとは何なのかを考える機会になりました。
最後に、杭に打ち付けられたサーカスの象を例えに、自分を自分の枠に嵌めない、というお話もありました。小さいころから杭につなぎとめられていた小象が、3トンにもなる大人の象になっても、小象だったころの記憶でこの杭は外せないと思い込んでしまい、自分の大きな力を知らずにたった杭1本で自らの動きを制限してしまうというのです。自分はこれくらいしかできないと思っていると、それ以上のことはできないものです。
人間は可能性を信じて本気でやろうと思えばできる、人はなりたい自分になるのだ、という守屋先生の最後の力強いメッセージが頭から離れません。守屋先生、本当にどうもありがとうございました!
(記事:1年 内山・佐藤)