色々な旅発ちの春、現代教養学科の卒業生も新たな旅立ちを迎えます。
現代教養学科から大学院福祉社会研究専攻(修士課程)に進学した2名の院生が、修士課程を修了することになりました。
(大学院福祉社会研究専攻へは、主に、現代教養学科と福祉社会学科を卒業した学生が進学しています。)
先日、修士課程の集大成として修士論文発表会と院生研究発表会がおこなわれました。
一つの研究をまとめ上げた達成感と誇らしげな院生の姿に、厳しいご指導を繰り返された先生方の目も心なしか緩んでおられるようでした。
では、この春、修了する院生の声を聴いてみましょう!
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こんにちは。私は現代教養学科を卒業し、修士課程に在籍した清野悠と申します。
私は学部の頃から志摩先生のゼミにお世話になり、大学院ではレフ・カチンスキ大統領率いるPiSの強硬路線の時代をポーランドの体制転換後25年 の歴史の中で位置づけるという論文を書きました。結論としては、EU加盟で見えた地域統合と国民国家としての独立性の中でポーランドをどのように 見せるかということに関してレフが試行錯誤した時代と位置づけることができました。その背景にあるのは、繰り返された国境線の変遷とそれに伴う被 害国ポーランドの歴史でした。
また、私事ですが、大学院時代は2年間、ポーランド政府の奨学金をいただいてワルシャワ大学に留学するチャンスに恵まれました。留学は楽しいこと ばかりではなかったけど、異国の地で外国人として生きるという経験ができたことも含めて貴重な財産になったと思います。
最後にポーランドで出会った全ての方々、在籍3年ですが、在学1年での早期修了ということで、理解を示してくださった専攻の先生方には本当に感謝 しております。ありがとうございました。