【授業紹介/現代社会論】宗教はグローバリゼーションと関係ないと思っていませんか? [2019年02月15日(金)]

シム チュン・キャット先生による「現代社会論」という授業では、毎回学生たちが気になる国を一国取り上げ、その国の基礎データ、教育制度や社会問題についてディスカッションをしながら、さらに日本の教育と社会について考えていきます。教員になることを目指している受講生も少なからずいますが、そうでない学生も世界へ目を向けることで自らの「当たり前」に疑問を持つことができます。疑問は学びのスタートです!

さて、この授業の最終回に、外部講師として本学附属小学校の専任講師でもあり、お父さんがインド人でお母さんは日本人というグローバルな経歴をお持ちのジョージ・クマザワ先生にお越しいただき、「宗教」をメインテーマとしてご講演いただきました。

 

 

日本では、宗教に対する考え方が著しく欠けていると思いませんか。それは、一方では、宗教間の争いがないことや、多宗教を受け入れているという面で、ポジティブに考えることもできますが、アイデンティティという観点においてはマイナスであると気づかされました。日本では、宗教を表明することに対して、センシティブです。それは、多くの日本人が人生を考えるうえでルーツとなる宗教を持たないから、また宗教に対して深く考えていないからなのではないでしょうか。七五三は神社へ、結婚式は教会で、亡くなればお寺のお世話になる、というのがその最たる証拠でしょう。ちなみに、このようなことは海外では考えられないことなのです。

 

 

さらに、日本人は「変化」を嫌う傾向があると私は思います。まして、宗教ともなると一生変えてはならないという固定概念があるのではないでしょうか。しかし、ジョージ先生もおっしゃったように、考えることで変化していくことは、変化を恐れてとどまり続けることよりも、今後生きていくうえでずっと有意義だと痛感しました。グローバル化が叫ばれて久しいですが、「英語が話せる人材」がグローバルなわけではなく、自分の宗教観も含め「自らの立場をはっきりと表明できる人材」がグローバルであるという先生のお話は、私たちが今、何をすべきかを教えてくださいました。

 

 

日本人であること、日本の伝統や文化は確かに私たちのアイデンティティを形成しており、世界から評価されている要素も多くあると思います。しかし、それに安住せずに、常に世界から新しい感覚を取り入れていくことこそがグローバル化の真意だと感じさせられました。それを気づかせてくださったジョージ先生に心から感謝感激です!

 

(記事:2年・大塚)