こんにちは。現代教養学科3年の学寮委員です。
現代教養学科では、昨年10月17日から19日まで、神奈川県大井町にある東明学林で2泊3日、1・3年生合同の学寮研修がおこなわれました。
運営を担当していた3年の学寮委員が研修の様子をお届けします。
まず、世田谷キャンパスを出発し、グループに分かれて箱根の3つの美術館「ポーラ美術館」「箱根ガラスの森美術館」「箱根美術館」を訪れました。この見学は、今回の学寮テーマ「思いを声に出して共有!」を達成するための「学科プログラム」として企画されたものです。
多くの自然と人の手によって作られた造形の共存が多く見られる箱根の美術館のいずれかを訪れ、美術館の来客者の特徴や名勝に指定された庭園を含めた四季を感じられる場所としての美術館の価値を、日本の歴史や風情から学びを得ることを目的としました。
学寮到着後はテラスに出て夕日を眺めたり、同室のメンバーとお話したりと各自それぞれが時間を過ごして1日を終えました。
2日目には、最初のプログラムとして「労作」をおこないました。
今回は季節の作物であるサツマイモの収穫のお手伝いを労作として、全員でさせていただきました。労作とは、トルストイの「奉仕の精神」のもと、見返りを求めず他者のために働くことであり、本学の学寮研修における特徴的なイベントです。寮から5分ほど歩いた場所にある畑で、農家さんのアドバイスをいただきながらたくさん収穫することができました。身近に豊かな自然と触れ合える機会が少ない学生が多いため、とても貴重な経験となりました。
労作後の活動として、美術館でおこなった学科プログラムをふまえ、同じ美術館を訪れた1・3年生がグループとなってグループディスカッション、プレゼンテーションをおこないました。
学年を超えて自分が感じた美術館の魅力や意見を共有しあったことで、仲間の多種多様な意見を受け入れあっていくディスカッションにすることができました。
そして、発表の同室にいた他の美術館を訪れたグループに向けて、「ネットを見るだけじゃ分からない〇〇美術館の魅力」を発表しました。各自がもし美術館を宣伝する立場になったと仮定して他者に考えを共有することで、客観的な意見と主観的な意見の両方をふまえることの重要性を学ぶ機会にもなりました。
そして、2日目最後のプログラムでは、レクリエーションをおこないました。1、3年混合のグループで学科の先生に関するクイズから一般のクイズなどに回答し、学年を越えて親交を深める機会となりました。
最終日となる3日目では、最後に学寮全体での大掃除をおこないました。それぞれが使用した部屋から共用スペースを担当することで、3日の活動を振り返るとともに、学寮の職員の方々や後に使用する学生たちを考えながら丁寧に掃除することができたのではないかと思います。
学寮から帰りの道中では海老名サービスエリアに寄り、休憩時間を取りました。富士山のメロンパンやソフトクリームを購入する学生などさまざまで、それぞれが時間内で楽しむことができました。
今回の学寮は、1年生だけでなく3年生も初めての宿泊有りのプロジェクト型学寮でしたが、学年関係なく、それぞれがこの2泊3日の共同生活から多くの学びを得ることができたと思います。この経験を忘れず、学校生活に活かしていきたいです。
学寮委員一同