常喜先生の最終講義で自然の不思議さに改めて触れた~

2024年3月16日(土)16:30~17:30に常喜豊教授の最終講義が行われました。

タイトルは、「生物屋のフィールドワーク」!!

常喜先生を知っていらっしゃる方はよくわかると思いますが、先生らしいタイトルですね。

実は常喜先生は2024年3月で昭和女子大学をご卒業なさいます。その最終講義として1号館の4S32教室で授業を行ってくださいました。当日は卒業生22名、教職員13名が参加されました。

小さいころから虫が大好きだった先生の3歳の頃のかわいらしいお写真も紹介してくださり、そんな“虫取り名人”な先生が大学以降に行ってこられた研究やフィールドワークについて、いくつかピックアップしてお話ししてくださいました。

・フィールドワーク例①「チョウの翅(はね)の傷で鳥の攻撃の頻度を調べる」
・フィールドワーク例②「クロツヤムシの生態と分類の研究」

②のクロツヤムシは、他の甲虫と異なり、「家族で暮らす」虫なのだそうです。雄と雌が必ずペアになって住処(トンネル)を作り、幼虫を育て、やがて成虫になったこどもがその住処を去っても雄と雌のペアは亡くなるまで一緒に居続けます。まるで人間の家族のようです。

でも実は、クロツヤムシがどうしてペアを作るのか、雄と雌がどう出会ってペアになるのかはまだ分かっていないとのことで、「死ぬまでにはこれを解明したい!!」と、常喜先生。

最後には、何のためにフィールドワークを行うのか・・?についてのメッセージも伝えてくださり、クロツヤムシの解明に向けてはもちろん、他にもいろいろな研究やフィールドワークを今後も続けていきたい!と力強く語っておられました。

参加した全員に先生の熱い思いやフィールドワークの楽しさが伝わり、とても素敵な最終講義でした。常喜先生、最終講義をありがとうございました!
またご参加いただいた方々もお忙しい中お越しいただきありがとうございました。また、再会できる日を心から楽しみにしていますね!

 

現代教養学科