【特殊研究講座】「こうなったらいいのに…」子育ての悩みから生まれた新しい育児サービス

こんにちは。CLA Reporters & Magazine*の榎本・酒井です。
今回は、10月30日(水)に行われた特殊研究講座の様子をお届けします!

昭和女子大学では、学生の視野を広げる目的で、国内外一流の学者、文化人、芸術家等を本学に招いて開催する「文化講座」を実施しています。そのなかでも、学科ごとで開催する講演が「特殊研究講座」です。

今回の現代教養学科の特殊研究講座では、「『ママが笑えば子どもも笑う』をITの力で現実に」というテーマで、株式会社 grow&partners 代表取締役の幸脇 啓子(さいのわき けいこ)さんにお話をしていただきました。

 

ご登壇いただいた幸脇 啓子さん

 

幸脇さんは3児の母でありながら、多くのママを支援するための「あすいく」というサービスを立ち上げた方です。

「あすいく」には、「明日いける保育園」という思いが込められており、子供を預けたいときに日時と条件で一時保育先を検索し、簡単に予約できるサービスです。現在、このサービスに加盟している保育園は約90か所にも上ります。

 

「あすいく」のアプリ利用について説明している様子

 

幸脇さんが「あすいく」を立ち上げた背景には、現代の社会問題とご自身の育児経験があるといいます。近年、日本では4人に1人の母親が産後鬱に悩み、また、子供が1歳になるまでに母親が亡くなる主な原因に自殺があるなど、深刻な問題が存在します。
さらに、幸脇さんご自身も育児の中で、出産後に初めて子供を預けて一息付けた瞬間が強く印象に残っていると話されました。

このように、身近な社会課題を変えたいという思いでサービスをスタートしたことから、講座の途中では、学生が身近な社会課題を「こんなサービスがあったら便利そう」「こんな世の中になったらいいのに」というテーマでディスカッションを行いました。

 

学生の発表を通してディスカッションの内容も共有することができました

 

幸脇さんは育児と起業の両立を振り返り、柔軟に変化に対応しつつ、周りの力を借りながら取り組み続けることが大切であるとおしゃっていました。そして、なるべく子どもと一対一になる時間を取ることや、「お母さんは仕事が好きだ」と伝えることも両立には欠かせません。

現在の幸脇さんの目標は「社会をすべて、子どもたちのワクワク学びの場に」、「あすいくで日本の育児を変えていく」の2つです。

社会を変えたいと考える学生も多い反面、実際に女性起業家の方のお話を聞くことができる機会は多くはありません。しかし今回の幸脇さんの講演を通して、自分のキャリアに新しい選択肢を見つけることができました。

 

撮影:CLA Reporters&Magazine 石井、山岡

 

*CLA Reporters&Magazineとは
学生の目線から現代教養学科の魅力を発信しています。自分たちで取材、撮影、編集を行い、毎年一冊学科のPR誌である「CLAマガジン」を発行しています。他にも動画制作やブログ記事の執筆も行っています。