こんにちは!現代教養学科2年の内山と平山です!
本記事では、私たちが受講している「未来技術と人間社会」という授業で行った現地調査の内容をご紹介します。この授業では、身近な地域の特徴や課題点を「空間」という視点で見出し、それを説明する情報を自ら現地で収集して分析することを目指します。データの収取は現地調査という形で行い、その後は様々な視点を持つ人々とグループを組み、地域の特徴を見つけて、客観的に分析することを実践的に学びます。
現地調査は、公道上で調査ができて、件数が多い、電柱と自販機を対象にすることが授業として提示されていました。具体的な調査項目は事前の授業の中で受講生全員で意見を出し合い決定し、電柱では「広告の有無」「落書きの有無」「照明の有無」「ミラーの有無」、自販機では「メーカー」「決済手段」「水の価格(うち最安値)」「最低価格」「最高価格」「ゴミ箱の有無」をそれぞれ記録することに決定しました。
現地調査では「EpiCollect」というシステムを使いました。EpiCollectのスマホアプリでは、現地でオフライン(機内モード)でもデータを登録できるようになっており、今回のような都市部ではなく山間部や密林などでの調査にも使えます。アプリの使用方法は調査しながら使える簡単なもので、調査前の授業でも説明があるので安心です!
<EpiCollectのアプリでは対象物の詳細のほか、その位置を登録できます>
2025年5月15日の授業では、受講生全員が三軒茶屋にある本学のキャンパス周辺で現地調査を行いました。受講学生が4人ずつ7つのグループに分かれて調査場所を分担し、各フィールドの電柱と自販機の特徴をデータとして収集しました。EpiCollectのウェブ画面では、調査で集めたデータを地図や一覧で表示し、写真や入力内容を一つずつ確認できます。また、各データはサイトを通じて他の人と共有することもでき、受講学生全員で協働作業をすることもできます。

私たちが現地調査を行って気づいたことは、
- 自販機の調査で、調査対象地が東京都内かつ駅に近いということもあり、価格は高めだと予想していたが、実際は90円の水があったり、全ての飲料が120円未満の自販機もあったりした。
- 電柱の調査項目を決定する際の話し合いで、そもそも数が存在するのか話題にあがった「らくがきの有無」について、予想していたよりもらくがきがある電柱が多い。
という2点でした。
また、現地で気づくことはなかったものの、調査結果を地図で見てみて気づいたことは、
- 自販機の調査で、2台セットで設置されているところも多く、自販機の設置場所は会社が入っているビル前やマンション付近に多かった
ということでした。

これから班ごとに現地調査や調査結果の地図を見て気づいたことを、確かめるためにデータの分析を進めていくことになっています。
記事:現代教養学科2年内山きなり、平山結希菜