このヒマラヤスギ、覚えていますか

今年の2月に「世田谷区保存樹木制度」というタイトルのブログでご紹介した、キャンパス内のヒマラヤスギのことを覚えていますか。3号館と学園本部館に挟まれた道に堂々とそびえていました。一番手前にあるヒマラヤスギの幹には、「指定第2741号・平成28年6月17日 保存樹木 樹種ヒマラヤスギ 世田谷区」と書かれた札がつけられていることも紹介しました。

ところが今年の9月に入って相次ぐ台風に見舞われ、9月30日にこの大木が倒れてしまいました。根が深く張っていなかったので、強風に耐えられなかったようです。

保存樹木の指定を受け、将来、末永く大切に手入れをしていこうと計画していたのに、とても残念です。
ここに植えられているヒマラヤスギは、世田谷キャンパスにかつて旧東部第十二部隊(近衛野砲)があった時代からのものです。連隊の本部がちょうど3号館のあたりにあったそうで、その本部前に北白川宮様が来られた際にお手植えをされたという記録もあります。70年以上も太子堂や昭和学園の歴史を見つめていた木。大切にしていたのに、本当に残念です。

建物にぶつかったりせず「迷惑にならないように?」ちょうど3号館と学園本部館の間に倒れてくれたこと、ヒマラヤスギに感謝したいですね。第2742号、そしてその後ろの第2743号には、しっかり根を張ってもらい、創立100周年、そしてその先もずっと、このキャンパスに集う者たちに憩いの木陰を作ってほしいものです。