• 2016年10月14日

先哲の碑

 本学が「昭和女子大学」となったのが、世田谷区太子堂のこの地に移転してから4年後の、昭和24(1949)年4月のことでした。その年の9月に校内に「先哲の碑」が建立され、さらにその後、昭和59(1984)年に創立者人見記念講堂とグリーンホールの間の場所に移したのが、現在の「先哲の碑」です。先哲の碑は、碑文にもあるように、創立以来、本学園の研究・教育・運営に尊い命をそそぎ、現在の学園の繁栄を築いてくだ […]

  • 2016年10月7日

International Campus Boston

 先日、本箱の整理をしていて、「Showa Campus Life in Boston」と題した冊子を見つけました。ボストン校が開学されたのは1988年。まだ「ボストン昭和女子大学」独自では留学ビザが出せない初期の時代、セント・マイケルズ・カレッジからビザを発行していただき、学生達も同大学で1週間寮生活をして学んでいた時代に作られた冊子です。セント・マイケルズ・カレッジは、カナダとの国境に近いバー […]

  • 2016年9月30日

昭和女子大の「昭和」とは?

 「昭和女子大学って、『昭和』の時代にできたので『昭和』という名前になったのですか?」と時々聞かれます。この質問にお答えするために、まず、本学の歴史を辿ってみたいと思います。  大正9年9月10日に「日本女子高等学院」が東京都文京区に創設されたのが本学の始まりです。ここでは「昭和」の名前はありません。大正11年4月に、東京都中野区東中野に校舎が移転され、「附属高等女学部」が開設されました。さらに大 […]

  • 2016年7月28日

スクールカラー

 夏らしい空が見られるようになりました。これから秋の終わりまで、晴れた日の空を見上げるのが楽しみです。夏は朝方、秋は夕方近くが良いでしょうか。青空を眺めていると、すごくスカッとした気持ちになりますよね。    上空が高気圧に覆われると、空が晴れます。日本では、夏は太平洋側から、秋は大陸側から高気圧が移動してくるのだそうで、海洋で生まれた高気圧よりも大陸で生まれた高気圧の方が空気中に含まれる水蒸気の […]

  • 2016年7月22日

望秀海浜学寮

 房総半島の南端に近い館山市に望秀海浜学寮が開設されたのは、1986年の3月、ちょうど本学の女性文化研究所開設の1か月少し前のことでした。「房州」でなくて、「望秀」と書くのは、「秀(たか)き理想を望みつつ励む」の意味が込められているからです。  「秀」の文字は、「禾(穀物の穂)」と「乃(なよなよする様)」の文字を組み合わせて作られたという説があり、その説によれば、穀物の若い芽が伸びる様子を意味して […]

  • 2016年7月15日

トルストイの『アーズブカ』

 「アーズブカ」はロシア語でアルファベットの「A, B, C」の意味です。この本はロシアを代表する作家レフ・トルストイ(1828年~1910年)がまとめたものです。トルストイの創作によるお話と、イソップの寓話や古い諺などをもとにしたお話が書かれています。    トルストイは伯爵家に育ち、広大な領地で農民達が働いていました。農民の多くは、文字の読み書きも、計算もできない人が多かったので、トルストイは […]

  • 2016年7月8日

光葉の大樹

 創立者人見記念講堂の第一緞帳は「躍動する光」というテーマで制作された作品であることを以前お話しました。そこには、霊峰富士、箱根の山、伊豆の海のはるか上空に、躍動するオーロラの光を受けて、3名の女性が世界に羽ばたいていく姿が織られています。  第二緞帳は「光葉の大樹」がテーマです。1980年の学報4月号には、そこに織り上げられている景色を「ほのぼのと輝き初める曙の薄桃色の空には無限の希望がひそみ、 […]

  • 2016年7月1日

カルガモ親子

 創立70周年を記念して造られた日本庭園「昭和之泉」。毎年、カルガモ親子の姿が見られるのを心待ちにしている方も多いことでしょう。カルガモは渡り鳥ではないので、1年中日本にいますが、移動はするのだそうで、昭和で生まれた雛が成長して必ず昭和のキャンパスに戻るという訳でもないようです。  カルガモの親は5~8月に水辺の草むらに巣を作り、卵を産むと2~3週間程じっと卵を抱きます。雛が孵ると、その日のうちか […]

  • 2016年6月24日

昭和学園記念室

 皆さんは、昭和学園記念室がどこにあるかご存知ですか。見学されたことはありますか。    創立者人見記念講堂の一階の入り口に向かって右側、講堂事務室に向かう階段を上がり、左手のガラスの扉を開け、すぐ右手に歩いて、初めの右手の扉の部屋が昭和学園記念室です。ちょっとややこしいですね。部屋が開いていない時は、隣の光葉同窓会事務室に声をかけていただくと、鍵を開けてくださることになっています。   (昭和学 […]

  • 2016年6月17日

昭和のタイムカプセル

 創立者人見記念講堂の前に建っているトルストイ像は、パンフレットや式典の次第などの学園の印刷物の表紙でもおなじみです。本学で学んでいる人なら誰でも、トルストイ像のことを知っていると思っていたのですが、先日、像の前を通りかかった学生達が、「これ、誰?」「創立者記念講堂だから、創立者じゃないの?」と話しているのを聞いて、びっくりしました。創立者の人見圓吉先生は、がっちりしていてとても大柄な先生でいらし […]