今回は2年生後期に開講されている基礎栄養学実習のご紹介です。
基礎栄養学実習では、食品成分の計算とその評価を通じて、必要な栄養を摂るための食材選びや、なぜその栄養素が必要とされるのかを学んでいきます。
今年は、「菜食主義食の栄養評価」をテーマにしました。グループにわかれて、まず、完全菜食、卵や牛乳の使用可、などグループごとに条件を決めました。そして、まず個人で最善を尽くしたメニューを考案し、評価していきました。
さまざまな食材について調べ、分析するためには、データサイエンスや表計算の技術が必要になります。文部科学省や厚生労働省は食品成分や日本人の食事摂取基準のデータを提供しています。これをダウンロードし、表計算ソフトで食材の種類と分量、対象者の年齢や性別を選ぶとどの栄養素に過不足があるかが表示されるように設定していきました。
個人で工夫して作ったメニューをグループで共有してより良いものにし、食材に制約があることがどのような栄養の問題につながるかについて、発表しました。発表会では似た条件なのに違う結論になった他のグループからの鋭い指摘があり、白熱した議論が展開されました。
使えない食材のカテゴリーがあることで、その食材にどのような栄養素があり、どのように工夫して補えるかについて学ぶことができました。