今回は管理栄養学科の学生が参加する『どどメシプロジェクト』を紹介します。
この「どどメシプロジェクト」とは、「DOHaD飯」を語源としており、DOHaD(ドーハド)1)やプレコンセプション2)という概念に基づいて、妊娠前からの女性だけでなくパートナーである男性にもその考えを知ってもらい、予防的な生活習慣の改善についての適切な情報提供を行う活動です。また、その対象者も妊娠・出産を意識する前からの若い世代を対象としているため、若い方への影響力が強いInstagramに健康情報コンテンツを提供するものです。特に、DOHaDに基づく予防的なアクションとして、適切な栄養摂取が重要と考えられているため、本学の管理栄養学科の学生はレシピ動画をInstagramに提供します。また、慶應義塾大学医学部産婦人科 春日義史先生のもとで、日本女子大学、東京医療保健大学の学生さんも参加する4大学連携プロジェクトであるため、医学・栄養学・助産学を学ぶ学生たちが同世代へ向けて、それぞれの専門分野のコンテンツを提供していきます。
本学では、昨年11月からミーティングを重ね、動画で使用する栄養素やコンテンツに添付する料理マークの決定、若い男性にも無理なく調理してもらえるポイント等を考えながら準備を進めてきました。この春休みには、本学の3年生を中心にレシピ動画の撮影を始めましたのでその風景をご紹介します。
撮影場所は調理室ではなく、なんと研究室です。パソコンや書棚を背にYouTubeの動画制作さながらの撮影風景です。お料理がおいしく“映える”ように光を調整したり、背景や画角を調整したり、試行錯誤しながら行っています。
5月にはInstagramで公開予定です。その際には是非フォローをして、一人暮らしの大学生でも実践できる簡単・栄養満点レシピを参考にして実践していただけましたら幸いです。
1)DOHaDとは、Developmental Origins of Health and Diseaseの略であり、「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定される」という概念です。
2)プレコンセプションとは、若い世代(女性と夫・パートナー)のためのヘルスケアであり、現在のからだの状態を把握し、将来の妊娠やからだの変化に備えて、自分たちの健康に向き合うことです。