上海交通大学にすでに1年間語学留学し、現在2年目をむかえ、授業履修している3人の学生がいます。
以下はその3人の留学体験談です。
<一番印象に残った授業は何ですか>
中国当代文学作品の授業が一番印象に残っています。今まで中国の当代文化、当代文学、すなわち1940年以降の出来事について詳しく知る機会がありませんでしたが、この授業を選択したことで、現在の中華人民共和国がどのように成立してきたのかを学ぶことが出来ています。多くの知識分子たちが制圧された生活の中でも、文学作品を通して対抗している姿を見ることができ、大変興味深いです。また魯迅文学の授業も印象に残っています。この授業では、魯迅の作品を映画や文章を読んで学ぶのですが、授業中に魯迅展示館に行く機会もあり、より魯迅について学ぶことが出来非常に楽しいです。
<寮・ホームステイ先での生活で大変なことはありますか>
大変なことは特にありません。キャンパスが都会になったのでフットワークも軽くなり、充実した生活を送っています。今月日本から友達が遊びに来ました。たった2泊3日でしたが、友達をいろいろな所に案内し、彼女たちも楽しかったと言ってくれたので良かったです。ルームメートとも良い関係を築けています。3週間プログラムで来ていた大学一年生の子数人とも、3月に就活講座があった時に仲良くなり、一緒にご飯に行きました。ぜひ後輩たちも楽しく、頑張ってほしいと思いました。
<留学をして半年が経ちましたが、留学前と比べ自分自身が成長していると感じることはありますか>
留学前と比べて格段に厨語力が上がっているように感じられる。特にリスニングやスピーキングは、現地の人の話し方や訛りなどにも慣れ、その二点は日本では学べない、習得できない点ではないかと思う。上海人の方との交流は中国人吹奏楽団で行い、最近では中国人プロオーケストラの依頼演奏にも出演するなど、中国語を使ってのコミュニケーションがますます増えているように思う。
また語学を除くと留学前に比べて、何事にも動じなくなったように思う。誰も知らない提出物の期限や、寮内の多少の壊れ物など、以前は何に対しても正確さを求める部分があったが、今は良い意味でも悪い意味でも「なんとかなる」とどっしり構えられるようになったと思う。
上海に来て、もちろん中国語、特に聞き取りが以前よりも上達したと思います。生活する上で不便や怖いと思うことがなくなります。また、外国人とのコミュニケーションや英語など、日本では体験していないことを色々と体験でき、有意義な生活がおくれていると思います。当初の目標は〝本当の中国人をみる“でしたが、中国人だけでなく、ほかの外国人の文化や違いなどが知れて自分にプラスになっていると思います。