第6期生・スペイン留学便り ~アルカラ大学アルカリングア 10月編・その2~

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<日本の授業との違いはありますか>
日本の授業は、文法や単語を覚えたり読み書き練習などが多く行われていたように思えます。一方でスペインでは、もちろん日本と同じように文法の勉強をしますが、それ以上に重視されているのが会話や意見交換をすることだと感じました。実際に、成績をつけるにあたって筆記テストの点数配分の割合はとても少なく、授業へ積極的に参加するということがとても大切と先生もよく言います。自分の意見を求められたときに、わからなくても黙り込むのではなく、「わからないけど、私はこういうことだと思う。」という風に先生の発する一つ一つの言葉にリアクションをすることも大切です。実際、授業内で会話に対するリアクションの取り方を学びました。日本語で会話するときに相手の言うことにいちいち大きなリアクションをとる、ということはあまりないので同じ言語でもここまで違うのだな、と感じました。

10月から新しいクラスで使っているテキスト

<学生寮での生活で心がけていることはありますか>
常にだれかと関わるということです。例えば食事の時、食堂には多くの国から来た同世代の留学生がたくさんいます。もちろん、日本の友達とも食事をしますが、他国の留学生の友達とスペイン語や英語で会話をするように心がけています。寮はホームステイの人とは違い、あまりスペイン語を話さないのではないか、と思われるかもしれませんがそんなことはないです。先ほど話した食堂ではもちろん、定期的に行われるバーベキューやイベントごとにあるパーティー、仲良くなった留学生とゲームをしたりときには課題を教えてもらったりなど、多くの場面で言語に触れることができます。しかしこれらは自分から行動しないとすることができません。もちろん時々言語の壁にぶつかり会話をすることが億劫になることもあります。しかし、一緒に寮に住んでいる日本人の友達がいるからこそ一緒に乗り越えることができています。

寮内のハロウィンの装飾。
ちょっとしたパーティーもありました。

<アルカリングアでできた友達について教えてください>
中国人の友達が何人かできました。同じクラスにいる中国人の女の子は、授業にとても積極的でたくさん発言をしていたり、日本人より圧倒的にボキャブラリーを多く持っていたり、とても同じレベルで授業を受けているとは思えない…と思ってしまうことがたびたびあります。時にはこの学力の差にうんざりして落ち込んでしまうこともありますが、この悔しい気持ちをばねにしてこれからも切磋琢磨して授業に取り組んでいきたいと考えてはいます。

月初に街全体でお祭りがありました。
週末、電車でアランフエスの王宮を見に行きました。
世界遺産に登録されていてとても美しく感動しました。

☆K・K☆