本「学術大会」でフフバートル教授は、モンゴル国やソ連のブリヤート・モンゴルではチンギス・ハーンの評価ができなかった1930年代に満洲国の支配下にいた内モンゴルのモンゴル人たちが、19世紀のモンゴル人大作家インジャンナシが書き残したチンギス・ハーンについての歴史小説『フフ・ソドル」(『青き年代記』)をいかに出版し続けていたかという、出版作業の過程について貴重な歴史資料に基づいて考察した成果を報告したが、モンゴル人にとってのチンギス・ハーン、また、モンゴル人がいかにチンギスハーンの偉業を後世に伝え、世界に発信したかったのかという努力についての研究でもあった。その内容についてのインタビューがモンゴル国営テレビ放送のニュース番組でも紹介された。