2016年7月

SSIP「日本の書道」体験 [2016年07月26日(火)]

<日文便り>

6月23日(木)2限に留学生向けのプログラム、SSIP「日本の書道」体験が行われました。
今年度は、アメリカ・韓国・中国・ラオス・クメール・インドネシア・ロシアの各国から来た留学生16名と英語コミュニケーション学科と初等教育学科の日本人学生3名に日本の書道を体験してもらいました(^^)
留学生の実技指導は「書道実習Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ」を履修中の日文の学生が行いました。

挨拶・学生紹介

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槍田先生による文房四宝の説明と範書

実技体験スタート‼

みるみるうちに上達していきます(^-^)

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最後は作品を持って記念撮影‼笑顔が素敵です

 

留学生の皆さん、日本の書道体験はいかがでしたか?
少しでも日本の文化に慣れ親しんで頂けたら嬉しいです。

実技指導をお手伝いしてくれた日文の学生のみなさん、丁寧な指導をありがとうございました。

(YD)

7月25日はかき氷の日 [2016年07月25日(月)]

<日文便り>

この文章がアップされる7月25日はかき氷の日だそうです。な(7)つ(2)ご(5)おりという語呂合わせに加えて、83年前の1933年に山形で40.8℃を記録した日に因んで、日本かき氷協会が制定した記念日で、この40.8℃は2007年8月に熊谷と多治見で40.9℃を観測するまで、74年間日本の最高気温記録でした。
かき氷の歴史は平安時代まで遡ります。「枕草子」には「あてなるもの。……削り氷にあまづら(甘味料)入れて、新しき金まり(金属製のお椀)に入れたる。」の一節があり、氷室に保存していた氷を平安貴族たちは夏に取り出し、束の間の冷たさを味わっていました。その後約900年経った明治以降、製氷技術の発展により、かき氷が一般に普及します。「坊ちゃん」では山嵐が坊ちゃんに「氷水を一杯」奢り、同じく漱石の「行人」には「…氷の中に苺を入れるかレモンを入れるかと尋ねた。」という箇所もあり、漱石の頃には、かき氷は夏の風物詩として定着していたようです。
かき氷の店を描いた小説としては、よしもとばななの「海のふた」があります。昨年映画化された作品で、よしもとが小学生の頃から馴染んでいた西伊豆の港町が舞台となっています。故郷の寂れた町に帰郷し、かき氷の店を始めた「私」の実家に、祖母を亡くしたはじめが一夏滞在します。物語ではこの二人の女性がそれぞれの道を見出していく様子が語られますが、「私」がチェーン店化を断り、小さなかき氷の店のままで続けていくことを確信した場面は次のように描かれています。
氷は溶けるもので、すぐになくなるから、私はいつもちょっとしたきれいな時間を売っ
ているような気がしていた。一瞬の夢。それはおばあちゃんでもおじいちゃんでも小さ
な子でもお年頃の人たちでも、みんながうわあとそこに向かって、すぐに消えるしゃぼ
ん玉のようなひとときだった。
そんな感じがとても好きだったのだ。

氷を削る「とても地味な作業」「地味さのむこうにあるものを」発見していく「私」の姿が印象的です。

(Y.I)

オープンキャンパスのお知らせ [2016年07月22日(金)]

<受験生のみなさんへ>

みなさん、こんにちは!
日本語日本文学科キャラクターさくらです。

今週末の7月24日(日)、本学ではオープンキャンパスを開催します。

高校生のみなさんは、もう夏休みに突入したでしょうか?
実際に来てみると大学の雰囲気がとてもよくわかると思いますので、
是非お越しください♪

日文のブースでは、在学生キャンパスアドバイザーが
キャンパスライフをご紹介します。

質問も受け付けています。
――授業は高校とどう違うの?
――サークルやアルバイトなど、授業以外は何をしてるの?
――受験勉強は何をしていたの?
などなど、何でもお答えしますよ!

さらに!7月も学科紹介と体験授業を行います。

学科企画

学生による学科紹介
時間 10:45~11:00 / 13:45~14:00
場所 大学1号館3階 3S38教室

体験授業「お伽草子『浦島太郎』を読む」
岸田 依子 先生
時間 11:10~11:50 / 14:10~14:50
場所 大学1号館3階 3S38教室

みなさんとお会いできることを楽しみにしています♪♪

(sakura)

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昭和女子大学オープンキャンパス
日時 7月24日(日)10:00~15:00
場所 昭和女子大学80年館1階(学科ブース会場)

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泉鏡花という作家 [2016年07月11日(月)]

<受験生の方へ>

いままで、授業のなかで「泉鏡花」について触れる機会はあまりなかったのですが、
今年から新設の「日本文学入門B」というオムニバス(15回を5人で担当する授業)で、
私の永らく研究してきたこの作家について、三回にわたりお話しできたのは幸いでした。

最初の時間に、私が監修した鏡花の文学を紹介するビデオ[下の写真]を見てもらい、
二回目は「近代作家のみた泉鏡花」のテーマで、夏目漱石、志賀直哉、芥川龍之介、
中島敦、小林秀雄ら、明治・大正・昭和の作家が、鏡花の文学をどのように評価したのか、
解説しました。

三回目は、鏡花作品のうち、映画化されたものを紹介し、代表作「高野(こうや)聖(ひじり)」(1900年)
と「歌(うた)行燈(あんどん)」(1910年)の特質を述べました。
11月末の学寮研修では、希望の多かった映画作品のビデオ上映会をする予定です。
鏡花は生涯に三百編以上の小説を書いているので、三回だけではとても語りつくせない
のですが、その豊かな世界の入口だけでも皆さんに示すことができたのではないか、
と思います。

泉鏡花

 

さらにもう一つ、宣伝をします。
鏡花の生れた石川県金沢市には、その生家跡に「泉鏡花記念館」があり、ゆかりの資料を
展示していますが、5月27日~9月11日までの会期で「KYOKA MANIA」(鏡花マニア)
と題し、鏡花文学の愛読者についての展覧会が開かれています。[下の写真:左が鏡花です]
私はこの期間中、8月7日(日)の13時30分から、「水上瀧太郎と鏡花」と題して、
鏡花文学の最も知られた愛読者・後援者の水上と鏡花の関係について、講演をします。
水上は「(泉)先生の作品によって、自分は此の世に生れて来た甲斐のある事を痛感した」
と言っていますが、この思いは、私もまったく同じです。
北陸新幹線が開通したとはいえ、金沢は遠く、また八月は暑くて大変ですけれど、
もしよかったら聴きにいらしてください(ただし、電話予約が必要、入館料300円が要ります)。

 

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(吉田 昌志)

Grit と Growth Mindset [2016年07月08日(金)]

<日文便り>

 

近年のアメリカの教育界での流行語に GritとGrowth Mindset という言葉があります。

Gritは名詞で「砂・ホコリ」、動詞で「歯をギシギシいわせる」(擬声語)という意味がありますが、ここでは「不屈の精神」「やる気」といった意味です。

これはペンシルバニア大学のAngela Lee Duckworth (1970年~  )という心理学者が提唱しており、最近Grit : The Power of Passion and Perseveranceという本が刊行されました。

「何かを成し遂げるためにはgritが必要だ」ということなのですが、単なる精神論ではありません。gritの要素として、interest passion perseverane hopeの4つが挙げられています。interestは「興味関心」で、自分がしたいこと、関心のあることを見つけることが第一段階です。第二段階はpassion(熱意)で、自分のしたいことへ思い入れを持つこと、そして第三段階が perseverane(やりきること)で、長い時間と労力をかけて練習や実践をすることです。そしてhope(希望)とは、自分が行うことが、自分自身のためだけではなく他人や社会のためでもある、自分が社会に貢献したいという思いであるとされています。

gritは育てることができるものであり、そのための教育についても提案されています。

 

もう一つの Growth Mindsetはスタンフォード大学のCarol S. Dweck (1946年~ )が主張しており、「自らの能力を伸ばすことができるという信念(心の持ち方)」が学習や成長に必要だというものです。つまり能力や適性は生まれつき決まっていて自分ではどうすることもできないという考え(fixed maindset)を抱いていると成長することはできないけれども、「努力や練習によって能力が伸びる」という考え(growth mindset)を持っていれば、実際に力が伸びる、ということです。

 

これらの考え方を現実に適用する方法を述べているのが Paul Tough Helping Children Succeed: What Works and Why (2016年)です。ここでは子どもが幼い時からの家庭環境や対人関係の重要性や社会的な支援の必要性が示されています。

 

GritやGrowth Mindsetは一般的にnoncognitive skills(非認知的能力)と呼ばれています。cognitive skill(認知的能力)は知能や学業成績ですが、それに対して自己制御(セルフコントロール)能力、自尊感情、対人関係能力などが否認知的能力と言われるものです。アメリカでこのような側面が注目されている背景には、21世紀に入ってからの教育政策で、学力が強調されてきたことがあります。ブッシュ政権で成立したNo Child Left Behind Act やオバマ政権のRace to the Top政策は、子どもの学力を保障するという旗印を掲げて、全国共通カリキュラムの設定、国語と算数についての標準テストの実施、学校・教員評価の強化などを進めてきました。しかしその結果、限られた教科の学業成績だけが強調され、同時に人種民族、地域、経済状況による格差の拡大が見られました。

ペーパーテストで子どもや学校を競わせても、本当の学力向上にはつながらないというのが明らかになってきており、特にマイノリティーの子どもについては、学力以前の課題が大きいことが指摘されています。

grit やgrowth mindsetが強調されるのは、子どもに学ぶことへの意欲を持たせたり、自分の人生の目的を考えさせることこそ、学校と社会が行うべきことだという判断があるのではないかと考えます。

以上はアメリカの話ですが、日本ではどうでしょうか? 教育の状況はかなり違いますが、「意欲を育てる」という課題が大切であることは共通しているように思われます。

 

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(TO)

Intensive Japanese 「日本の若者について」 [2016年07月04日(月)]

<日文便り>

 

以前、〈授業紹介〉で紹介した『Intensive Japanese』という日本文化を学びながら日本語を勉強するコースの授業を今回も見学させて頂きましたのでご紹介します!

 

今回の授業は、個人発表ではなく、少人数グループでのポスター発表形式でした。

「日本の若者について」というテーマで、日本のキャリアプランや日本の女性像、草食男子についてなど、グループごとに発表していました(^-^)

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日本で生まれ育ち、暮らしていると、

当たり前のように日本のことを理解しているつもりになりがちですが、日本人でありながら、意外と理解していないことが多いのではないでしょうか。

今回の留学生の発表を聴き、改めて「外からみる日本を知ること」は大切なことだと実感しました。

 

留学生のみなさん!ありがとうございました(^^)

残り僅かな留学生活をより充実させ、実りのあるものにしてください!!

(YD)

 

日文3年キャリア支援講座が行われました [2016年07月01日(金)]

<日文便り>

6月15日(水)日文3年生を対象としたキャリア支援講座が行われました。
エービーシーエデュケーションの講師の方々をお招きし、
「日本語日本文学科の特色を生かす就職活動」をテーマに、ご講義をして頂きました。

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真剣な眼差しで聴いています(^-^)

 

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日文の良さを活かす就活とは⁉

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グループに分かれてプレゼンテーション‼

就職活動を行う上で1番重要なものは、コミュニケーション力です!
特に自分をアピールするうえでは、自分を表現する力が必要になります。
日本語日本文学科の学生として、適切な言葉遣いを強みに来年の就職活動に向けて頑張って下さい‼(^-^)

 

(YD)