授業風景「日本語学Ⅰ(音声と音韻)」落語鑑賞 [2021年02月05日(金)]

「日本語学Ⅰ(音声と音韻)」の後期授業では、アクセントやイントネーション、間(ま)などを講義しています。
1月の授業では、落語家の林家きく麿師匠を講師に招き、落語を2席と落語の所作などについて説明してもらいました。

落語家の話し方は、いろいろな工夫がされていることを受講者は感じたようです。
落語は、聞く人がその話を頭の中に描きながら、聞くともっと楽しめます。
コロナ禍で、閉塞的な生活ですが、落語を聞いて、少し気分も晴れたのなら、それも良かったと思います。

以下、学生の感想です。

日本で成立して、現在まで伝承されている伝統的な話芸である落語を、画面越しとはいえ生で見ることができてとても貴重な機会でした。凝った衣装や大がかりな舞台装置は無く、噺家さんの小道具使いと話しの技巧と、私たち聴衆の想像力で物語の世界が広がっていく、というとてもシンプルな構成なのに面白い落語は素晴らしいなと感じました。また、登場人物が複数居ても誰が喋っているかがわかるように体の向きや仕草が変わるのがすごいなと思いました。泥棒の話はテンポが良く、魚や酒をつまむシーンはほんとうに食べているみたいで、話術だけじゃ無く魅せる技術もすごいのだなと感じました。

オンラインでもくすくす笑ってしまう面白いお噺でした。身振り、手ぶり、目線や声のトーンはもちろん、扇子、手ぬぐいが多用な役目を果たすことで、きいているといつの間にやら噺の世界に入り込んでしまう感じがします。また、噺の舞台は江戸が多いとおっしゃっていましたが、不思議と自分の想像に描いている江戸の情景が思い浮かびます。本物の江戸は知らなくてもまるで自分が江戸にいるかのような感覚になるのも不思議で落語の魅力の一つではないかなと感じました。今回のお話の一つに「てんしき」という言葉がでてきました。オチがすごく面白かったためその初めてきいた「転失気」について授業後調べると、転失気とは、おならを医学用語であらわしたものであるということを知りました。その他にもいくつか代表的な古典落語をきいてみたいと思いました。

落語は駄洒落に似ていると「小さな小鳥がことりと落ちてきました」という小咄から思いました。蕎麦や餅を食べるシーンでは実際に食べてるのではないかと錯覚してしまうほど、蕎麦のすすり方や餅の伸び具合が再現されていて魅了されました。声のトーンを絶妙に変えて役がはっきりと分かるように何役も演じられていましたが、私は履修した「朗読」の授業で一人で何役も演じて読むことの難しさを体感していたので感動しました。新作落語をどのように作るかという質問に、例えば立ち食いそばに行ったら暴走族がいるシーンを思い浮かべるというお話を聞き、奇想天外な発想が落語を生んでいると思い、落語の面白さを感じると同時に、もっと色々な落語を聞いてみたいと思いました。