夢を見た [2021年05月11日(火)]

<日文便り>

4月から日文に移動してきました田中 均です。
図書館学の科目を受け持っています。皆さん、どうぞよろしく。

さて、皆さんは寝ているときに夢を見ますよね。
アメリカ心理学会(APA)が1993年と2009年の2回、
10~80代を対象に夢に関する調査研究を行ったところ、
カラーの夢を見ると答えた被験者の割合は、
30歳未満が約80%に対して、60代ではわずか20%程度という結果が得られました。
この差違の原因をカラーテレビの普及と関係づけているところが、この研究の面白いところです。
皆さんはカラーの夢を見ますか?私はめったに見ません(見た夢をあまり覚えない方です)。

では、匂い付きの夢を見ることはありますか?私は一度だけ経験したことがあります。

それは図書館員をやめて、昭和女子大学で教員になって数年経った頃のことです。
夢のなかでの私は、図書館の地下の閉架書庫で一心不乱に書架整理作業を行っていました。
(閉架書庫とは利用者があまり入れない長期保存のための書庫です)
この作業は、本に汚損・破損は無いかや背表紙を揃えて綺麗に収納されているか、
きちんと所在記号順に並んでいるか等をチェックします。
図書館の本には、背表紙下に小さなシールがありますよね。
そこに書かれている番号の通りに並んでいるかを目視で確認していきます。
単純で根気のいる作業なのですが、
慣れてくるとダダダーと相当なスピードでチェックできるようになり、
それなりに面白くなってくるものです。私は好きな作業でした。
さて、夢のなかの私は、シーンとした静寂でひんやりとした空気、
乾いたコンクリートと本のかび臭い匂いのする懐かしさを感じる雰囲気のなか、
黙々とその作業を続けていて、
ふと「ああ、やっぱり落ち着くなぁ」と思ったところで目が覚めました。
それが、匂い付きの夢を見た最初で最後の経験です。

まぁ、冷静に振り返ると枕元に置いてあった「カビっぽい古本」が原因だと思うのですがね。
ちなみに、新刊書にブックカバー(保護カバー)を掛ける作業も好きでした。
どうやら手作業系の作業が好きだったようです。

(田中 均)

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