本学図書館所蔵の「源氏物語絵貼交屏風」は、六曲一双の中型屏風で、色紙形の金銀泥で彩色された「源氏絵」が右隻、左隻にそれぞれ27枚ずつ、合計54枚が貼られています。
平安文学のゼミでは、屏風に貼られている「源氏絵」を一場面ずつ取り上げ、描かれている情景を『源氏物語』本文と照合しながら研究を行っています。
「若紫」
図書館で実物の「源氏物語貼交屏風」を鑑賞しながら、1枚1枚の絵に込められている絵師たちの気持ちに思いを馳せ、画面構成の緻密さ、暗示するものの意味に気付いた時、高校で学んだ時とは一味違う『源氏物語』の奥深さを実感できると思います。
このような楽しくて贅沢な時間を持つことができるのも、日本語日本文学科で学んでいる学生ならではの特権かも知れません。
一日も早く、皆さんと一緒に古典授業の楽しい一時を過ごすことができるように願っております。
S.H
「橋姫」