📚言葉の燈火キャンペーン【ビブリオバトル実行委員会】

<学生の声>
10月の1週目が過ぎいよいよ朝晩の冷え込みが深まって来ましたね。
振り返ると、毎年太陽と競うように降り注いでいた蝉時雨も、今夏は夕立となることが多かったように思われます。

炎天下、労働に精を出していた方や、更なる熱気を求めてイベントへ向かった方。
冷房を効かせた部屋で、画面と睨み合いをしていた方や、時間を気にせず趣味に没頭していた方。
皆様におかれましては、思い思いの夏季休暇をお過ごしになったことと存じます。


キャンパスに戻り向学心に燃える中、いささか心苦しいのですが、ひとつ、よろしいですか?
文字を追えていますか。
ふた月も授業のない期間を過ごし、課題以外で文章の読み書きから離れていた方も多かったはずです。

今頃、初回授業にて突然大量の活字を読むこととなり、「全く頭に入ってこない」という経験をされているでしょう。

そこで、本学の象徴「光葉」に掛けた「言葉の燈火キャンペーン」と題しまして、気軽に読める本を3作品ご紹介しようと思います。
ただし、長々と書いては元も子もないので、X(旧Twitter)を見習い、紹介文に140字という制限を設けてみました。

それでは早速、1作品目はこちら。
『2分間ミステリ』著:ドナルド・J・ソボル 訳:武藤 祟恵

名探偵ハレジアン博士、彼とともに事件を追うのかと思いきや、
「保安官の決断に心からの賛辞を送った」――本文より
ページを捲ると終わります。訳本ならではの「それも一般教養、常識の範囲なんだ…」という文化差をスパイスにしたクイズ集。
読み終わるまでで2分?
いいえ、解き終わるまでが2分です。

短文に慣れてきたところで、次にご紹介いたしますのは、
『モンスターハンター 蒼天の証①』著:柄本和昭

大人気ゲーム「モンスターハンター」を原作としたノベライズ。
新人ハンターであるトゥークが、和の雰囲気漂うユクモ村へ拠点を移しに来たところから物語は始まります。
情報も経験も無く、手探りで挑む狩猟は、原作を知らない人こそトゥークに共感出来る筈。
自分のハンター人生はここから始まりました。

そして、最後となる3作品目は、
『the TEAM』著:井上夢人

人気番組で活躍中の霊導師・能城あや子は、全盲ながら、霊視で見えないものが
「霊なんているわけないだろ。バカバカしい」――本文より
…。
不法侵入の草壁、ハッキングの悠美、鳴滝は何だろう。彼らによる〈霊能力〉で、今日もお茶の間を虜に。
テンポの良い台詞回しで、漫画のようにさくさく読めます。

さて、今回は以上の3作品をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

先ほどの3作品をお持ちでない方が大多数だと存じます。
読むには当然のことながら、買う必要がありますが…日文生としては、やはり、紙の書籍を集めたくなるものですよね。
そこで、もう1つ仕掛けてみました。
願いましては、『2分間ミステリ』572円也、『モンスターハンター 蒼天の証①』704円也、『the  TEAM』737円也。

ところで、Xはローマ数字で10を表しますが、某書店さんはSDGsを目指して袋も有料にしたそうです。
紙袋代で10円也。

では、「全国大学ビブリオバトル2023」、盛り上がって行きましょう。(R.I)