こどもの日 [2011年05月05日(木)]

今日はこどもの日。こども達と並んで今日の主役の鯉たちも、昭和之泉で悠々と元気に泳いでいます。

それにしても、最近のこどもの日というのは、こどもの成長を祝う日と同時に「少子化を再確認する日」という意味合いが強くなってきましたね。つまり祝う大人の数に対して、祝われるこどもの数の少なさというのを実感せざるを得ない一日となっているわけです。みなさんのお祖父さんやお祖母さんも、もしかしたらこういうかもしれません。「昔は5人キョウダイがあたりまえでね。ご飯をとりあうようにして食べるなかで逞しく育ったものだよ、今のこどもはそういうことがなくなってしまったねぇ・・・」と。そういう話を聞くと、まるでキョウダイが多かった過去から、キョウダイが少なくなった現在まで、一直線に少子化が進んできたような気がしませんか。しかし、それに対して「なるほど、昔はキョウダイが多かったんだ・・・」と納得してしまわずに、「ちょっと待って!お祖父ちゃん、お祖母ちゃんのいう昔って具体的にいつのことなのよ??」とあえて問いかけるのが歴史学の感覚です。いやな孫だなって?そうかもしれません 😆

答えをいうと、五人キョウダイが当たり前だった「昔」とは1920年代後半から1940年代生まれの世代です。つまり第二次世界大戦を挟んだ短い期間の特殊な「昔」。日本の歴史をそれ以前にさかのぼってみると、三人っ子以下が多数派を占めていた時代に出会います。あくまでも生存するキョウダイの数をベースにした数字であるので、女性が何人のこどもを産むかというのとは違った意味合いを持つ数字ではあるのですが。

この記事は、岩本通弥さん(民俗学者)がお書きになった「現代日常生活の誕生」(国立歴史民俗博物館編『【歴博フォーラム】高度経済成長と生活革命』吉川弘文館、2010年)を参考に書いておりますが、論文を読めば、統計の読み方が、さらに分かりやすく説明されていますよ!

以上、松田忍がお伝えしました。