東明学林4年生学寮研修の記(2)

CIMG5732 (640x480)

歴文の掛川典子です。4年生の学寮研修に参加しました。上の写真は、新松田近くのアサヒビール工場見学の際のものです。ホップの実に初めて触って感激しました。小学生のお子様連れの見学者にも大人気だそうで、エコロジー教育に配慮した展示は学芸員志望の学生にはとても参考になったようです。入り口付近の芙蓉がとても美しかったです。

 

CIMG5767 (480x640)CIMG5769 (480x640)CIMG5770 (480x640)CIMG5764 (640x480)

久しぶりの東明学林です。三日間雨という天気予報で、本当に傘が手放せず、特に夜はひどい雷雨だったりしました。学寮の職員の方々が、てるてる坊主をつるしてくれました。おかげ様で昼間は雨脚が弱めでした。写真では小田原や熱海方面が見えています。残念ながらいつもは美しい富士山ですが、3日間とも雨雲の中でした。学寮は、トイレがとてもきれいに使いやすく改良されておりました。食事もとてもおいしかったです。お弁当はとくに良かったです。

CIMG5733 (480x640)CIMG5754 (640x480)

2日目は鎌倉に出かけました。鶴岡八幡宮ではちょうど数日前に流鏑馬が奉納された直後で、整備された通路がまだ残されており、ああここを馬が走り抜けるのかと感動しました。神奈川県立近代美術館は今年で開館から50年たちもう閉館になるということで、名残惜しく回りました。久しぶりに関根の油絵2点に出会い、さすがに日本の近代絵画のなかでも良い作品を所蔵しているのだなと実感しました。私はほぼ40年前に初めてルドン展を見に来て、風に揺れる池の蓮の花を楽しみながらお茶を飲み、なんて素敵な美術館だろうと感心したことを覚えております。武田先生とゆっくり最後のお茶を味わいました。長谷の大仏も久しぶりでしたが、いつ来て見ても美男な大仏様だと思います。与謝野晶子の短歌をおもわず口にしてしまいます。

CIMG5774 (480x640)CIMG5785 (480x640)

最後の日はまず熱海MOA美術館に行きました。展示場にたどりつくまでのエスカレーターの上りがすごいですね。瞑想する時間なのでしょう。しかし遠すぎませんか・・・。野々村仁清の壺見ました。国宝はやはりすごい!!光琳の紅梅白梅図屏風の実物は2月のみ展示されるそうです。2月に是非来なくてはといっている日本美術史専攻の学生さんたち。外塀の萩の花が見事でした。

CIMG5789 (640x480)CIMG5793 (480x640)

その後伊豆山神社を見学しました。歴文非常勤講師の阿部美香先生のわかりやすいご案内の小冊子をいただいており、予習していたので、参拝がしやすかったです。阿部先生ありがとうございました。写真は紅白の龍のお手水です。正しい手の洗い方が図入りで説明されていてためになります。本殿の木彫は小さいながらも東照宮を思わせるほどの技術の高さを忍ばせます。わが学科の礼儀正しい学生達はこのようにきちんと拝礼しておりました。資料館では、北条政子の黒髪で刺繡された曼荼羅も展示されており、最近の調査で、政子の血液型はO型だと判明したと書かれておりました。源頼朝とのあの情熱的恋はO型だったからかと妙に納得してしまいます。見事な神像をはじめとして所蔵品はすべて来年は奈良で展示されるそうです。伊豆山神社の階段は古くは海につながっており、走り湯という温泉が流れ出ていたとのこと。ここが龍の頭で、龍のしっぽは芦ノ湖の水底に続いているそうです。この急な階段を神輿はどうやって下るのだろう・・・。

さて三日間とても楽しくためになる学寮でした。毎晩ゼミごとに卒論のための勉強会があり、指導教員の来ていないゼミでも自主的に遅くまで熱心に討論しておりました。私はこの学年が2年生の時クラスアドヴァイザーでしたが、皆すかっり成長していると実感できて、うれしかったです。4年生にはこれから卒業までカウントダウンの日々となります。いとおしんで過ごして下さいね。