富山で出会った卒業生

西洋美術史担当の木下亮です。
6月13日と14日、いま話題の北陸新幹線に乗って金沢と富山に行ってきました。
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富山に寄ったのは、富山県立近代美術館で開催中の「金山康喜のパリ 1950年代の日本人画家たち」展を見るためです。金山は第二次世界大戦後にパリに留学して、室内の情景や静物など描き評価を得ますが、33歳で夭逝しました。金山の知的で「詩情あふれる青」は、日本の戦後の画壇に大きなインパクトをのこしました。

http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/exhibition/exh_2015/exh_15_1.htm

この展覧会を担当した同館の学芸員は、歴史文化学科の前身である日本文化史学科を卒業した渡辺希利子さんです。
本展のために渡辺さんは、図録に研究論文を執筆し、140点余りの出品作の展示を工夫し、展覧会の広報にも気を配っていらっしゃいました。渡辺さんは、私たちの学科にとって、公立美術館の学芸員として活躍を続けていらっしゃる貴重な卒業生といえます。さらに富山県立近代美術館は、新しい敷地に新美術館が建設され、2年後に生まれ変わる計画が進んでいるとのことでした。

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「金山康喜」展は7月5日まで。富山に立ち寄ることがありましたら、ぜひ、富山県立近代美術館に遊びに行ってください。