2016年1月

遺物を撮る [2016年01月29日(金)]

山本暉久です。
考古調査士(2級)資格取得関連科目の中に、後期開設している「文化財保護行政論」があります。歴文生の中で将来地方公務員として文化財保護行政に携わってみたい、あるいは関連する機関で埋蔵文化財の調査や保護に当たりたいたい人向けに開設している科目で、資格取得のための必修科目となっています。授業のほとんどは、文化財保護法にもとづいた行政事務の話がほとんどで、やや硬い科目なのですが、息抜きもかねて、遺物写真撮影の実習も授業に組み込んでいます。受講生が遺物を直に触りながら撮影するものなのですが、撮影の基本操作さえマスターすれば、みんなプロ並みに撮影することができます。近年は高精細のデジタル一眼カメラが出回り、ライティングさえ間違わなければ、だれでも素晴らしい写真が撮れます。下の写真は撮影実習作業中の写真と、受講生が撮影した遺物の写真の一部です。結構いけてる写真と思いませんか。資格を取得してみたいと思うはぜひ受講してみてください。
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カモあらわる! [2016年01月27日(水)]

こんにちは、松田忍です。一気に冷え込みました。

研究館の1階でエレベーターを待っていると、歴文3年生から「先生、カモ来てますよ~」と話しかけられました。すっかりカモ担当になっている松田です笑

これは撮りに行かねばとのことで、さっそく昭和之泉にいってみると居ました居ました。

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それにしても昭和のカモは神出鬼没ですね。だいたい5~6月に子育てをしているイメージなのですが、秋から冬にかけても突然現れ、突然去って行きます。

カモさんは4羽居ました。2羽だったのが、3羽になったのがこの間でしたから、徐々に増えていっているようです!めでたいですね。

下の写真には4羽写ってますよ。どこか分かりますか?1羽ちょっと隠れています。

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昭和女子大学は、センター試験、A日程試験、そしてB日程試験と入試シーズンの真っ盛りです。受験生のみなさまが、風邪に負けず、しっかりと日頃の努力の成果を出し切って下さることを心よりお祈り申し上げております。頑張ってね!!

旅と魚 [2016年01月13日(水)]

今日は。地理を担当しています田畑久夫です。

今回もまた旅行の話です。

旅行は好きですか嫌いですか。近年嫌いな若者が増加しています。同様に、魚を嫌う「魚ばなれ」も若者の特徴だと言われています。
魚に関しては2つの理由で嫌われています。
臭いという臭気の問題、骨が食べにくいの2つです。骨はスーパーなどでは切り身で売っていることが多いので、ある程度解消できます。問題は臭気です。これも鮮度によってある程度解消できます。港近くのレストランで地魚を食べるとわかります。例えば煮魚定食など。まったく臭くありません。おすすめは三浦半島の三崎(浦)です。

臭くない、おいしい魚を食べると旅行が好きになります。
旅行すなわち旅が好きになれば地理が好きになります。

卒業論文提出日当日の模様 [2016年01月12日(火)]

こんにちは、松田忍です。

すでにブログ上でも記事になっておりますとおり、1月9日は4年生の卒業論文提出日でありました。

今年、日本近現代史ゼミで卒業論文を執筆したのは11名。1分、1秒でも遅れると受理されない卒業論文。当日まで最終作業をする学生たちで松田研究室は朝から修羅場でした……。

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そしてこの通り!無事全員提出出来ました。いやぁ、毎年冷や冷やものです。一部まだファイルに綴じていない学生がいますが笑

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とりあえずはみなさまおつかれさま!

みなさんがどんな卒論をお書きになったのか?それはまた卒業論文集の製本の記事をアップするときにお知らせいたします。

本日、卒業論文提出日! [2016年01月09日(土)]

今日は卒業論文提出日です!
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歴史文化学科は10:00から学科教授室で受付を開始します。
現在9:15時点ですでに学生が教授室前に並んでいました!
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4年生のみなさん卒業論文作成お疲れ様でした。

年末年始の京都散策(後編) [2016年01月04日(月)]

こんにちは、松田です。京都散策・後編をお届けします。

2016年1月2日 この日も気持ちよい晴天でした。マフラーをして歩いていると汗ばむくらいの陽気です。

どこへいこうかなぁととりあえず実家を出て、バスに乗って四条の繁華街にでました。そして四条通を東に向かい、鴨川を渡ります。そのまままっすぐ進むと八坂神社につきあたるのですが……。松葉のにしんそば食べたいなぁと思いつつ南座を通り過ぎ、ふと思い立って右に曲がり南に向かいました。そして鴨川東岸に広がる六波羅の地に向かいます。

六波羅は、歴史の教科書的には平家の根拠地でもあり、承久の乱以降は鎌倉幕府の出先機関・六波羅探題がおかれた土地ですね。そして六波羅から東に広がる山麓一帯は鳥辺野と呼ばれ、平安京が開かれて以来の葬送の地でもあります。清水寺の近辺です。

きらびやかな都と葬送の地をはさむ六波羅には多数のお寺が存在しています。

まずは建仁寺にいきました。残念ながら方丈は戦後の室戸台風で倒壊してしまったので、現在あるのは再建された建物なのですが、海北友松作の襖絵だけは偶然難を逃れ、現在は京都国立博物館に保管されています。近年、CANONの綴プロジェクトによって、現代技術の粋を尽くした襖絵のレプリカが製作され、もともと襖絵があった位置に戻されているのです。

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雲龍図です。襖が戻されてから初めて訪れたのですが、なかなかの迫力ですね!もともと存在していた位置で美術を鑑賞する経験もまた貴重だと思いました。

そして方丈の正面には庭園。禅寺の庭園はやはりいいですねぇ。

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法堂の天井一面に描かれた双龍図は、平成になってからの作品になります。

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次に、向かったのが六道珍皇寺です。六道の辻に位置するといわれるお寺です。六道とは、仏教における地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道を指します。都から鳥辺野にむかう途中、六道のいずれに輪廻するか、その分かれ道ということで六道の辻と呼ばれています。

このお寺には、閻魔大王に仕えたといわれる小野篁が冥土に訪れる際の通路として使った井戸があります。そういえば歴史文化基礎の授業で、この井戸のことを調べて発表した歴文生もいました。もう卒業してOGになっていますが、Fさん、元気にしていますか~!?

あとは迎え鐘ですかね。お盆に鐘を鳴らすと、ご先祖様がもどってくるとされる鐘ですね。撞いてみると、ぼぉおぉぉおお~~~~~~っん~~~~~~と本当にいい音で鳴ります。

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そして六波羅蜜寺へ。稲穂と縁起物を求める初詣客でごった返していました。

教科書にも掲載されている空也上人像と平清盛像が宝物殿にあります。私はまだみたことがなかったのでこの機会に見学いたしました。

ここまで回ったところで「はて、ここからどう歩こう」と悩みました。三十三間堂と国立博物館は去年行ったし、清水寺も混んでそうだしなぁ…。案内地図を眺めながらしばし小考。

……よし、泉涌寺にいこう。泉涌寺は天皇家と非常にゆかりのあるお寺であり、天皇家の菩提寺として、「御寺」(みてら)の名前で親しまれています。ます。さきほど記したとおり、京都の東山一帯は葬送の地であるわけですが、五条通から北は庶民の墓場、南は高貴な身分の人物が葬られる場でありました。そしてかなり南に位置する泉涌寺山内には歴代天皇を葬った御陵が。最近だと孝明天皇陵ですね。

結構距離がありますが、大谷さんを左に、三十三間堂を右に見ながら、東山通りをズンズン南下。そして泉涌寺道を左折します。

そして入山。

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泉涌寺山内にはいり歩いていると、道行くおじさんから「戒光寺には参拝した方がいいよ」と話しかけられました。それならということで初めて訪れました。ここは素晴らしかった!!鎌倉時代の作と言われる、釈迦如来立像、とても立派でした。仰ぎ見るほど背の高い仏像なのですが、どこか優しさがあります。数名の方が参拝していらしたのですが、みなさま仏さまの前でうっとりと。京都に来る機会があれば、是非訪れてみて下さい!

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そして泉涌寺。仏殿、舎利殿、御座所と回ります。江戸時代には仏殿と舎利殿を取り囲む回廊があったそうです。何度も焼失しつつ、現在の姿となっています。京都好きな人もなかなかここまで足を運ぶことはないんじゃないかな。とても良いところですよ!

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1日、2日と京都を散策してみて感じたのは、時の権力と仏教との深い繋がりです。教科書的には文化は文化、政治は政治として習うわけですが、実際は信仰と政治は深い繋がりをもって、日本の歴史の底層をなしているという事実があります。それは近代になっても変わりません。経済的な変動が新しい信仰の形を生み出してきたとする宗教史の成果もあります。歴史研究者として、その時々を生きた人々の心をえぐり出すような深い歴史像を描きたいなぁという思いを新たにしたのでした。

この記事をお読みになった皆さんも是非京都廻ってみて下さいね!

年末年始の京都散策(前編) [2016年01月03日(日)]

あけましておめでとうございます。松田忍です。

本年もよろしくお願いいたします。

実家が京都なもので、年末年始はだいたい京都の町をぶらぶらと歩いています。昨年は八坂神社から三十三間堂という定番コースを歩いたうえで、京都国立博物館の平成知新館をたっぷりと堪能したのですが、今年はちょっと趣向を変えてみました。京都散策コースを紹介しがてら記事を書いてみたいと思います。

12月31日 実家の近所を散歩。

神泉苑を経て、↓↓↓にいってきました。どこだかわかりますか。

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正解は昨年も訪れた壬生寺です。歴文生すごいなぁと思うのは、ゼミのLineグループに「ここいってきました」と写真だけ載せてアップしたところ、瞬時に「壬生寺!いいなぁ!」と返信が来るところ!!笑 さすがです。

壬生寺では近藤勇像をみて、そして新撰組ファンたちのファンノートみて「イラスト上手いなぁ!」と感嘆いたしました。

そして実家に戻り、年越し蕎麦をいただき、2015年は暮れていきました。京都の年越し蕎麦はにしん蕎麦。葱をたっぷりのせていただきます。そういや神泉苑では大晦日には年越し蕎麦がふるまわれるんだと親がいっていました。一度食べてみたいものです。

年があけまして2016年1月1日。例年通り北野天満宮を参詣。今年の正月はとても温かかったですよね。天神さんもなんと梅がもう咲いていました。梅園が2月からのはずですが、花は持つのかな?

最近腰がちょっと疲れ気味なので、撫で牛の腰を重点的にさすります笑

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天神さんを出ると、今出川通りを西にテクテク歩き、北野白梅町を経て、きぬかけの路を歩いてみました。北野白梅町にある高校に通い、陸上部に所属していた私にとっては「竜安寺廻り3kmコース」として頻繁にトレーニングした道でもあります。

ちなみにお盆の五山の送り火をド迫力で見たいのならば、北野白梅町はかなりのオススメスポットです。左大文字を真っ正面に臨むことができます。中高時代は左大文字を真っ正面に見ながら、西大路通りを自転車をコギコギ駆け上り登校していました。五山の送り火で大文字が見えるスポットとしては出町柳が有名ですが、ちょいと混みすぎとの噂(いったことはないです)。

さてきぬかけの路です。正月ともなりますと、東山や嵐山のほうは人でごった返しているのですが、こちらのほうはすいていて良いですね。衣笠山の優美な山容をみながら、のんびりと散歩します。

まずは等持院。あちらこちらに2つ引きの紋があることからもわかるように、足利将軍家菩提の禅寺です。足利尊氏の墓もありますし、室町幕府の歴代将軍の木像も安置されています。

幕末におこった足利三代木像梟首事件でさらされたのは、まさにここ等持院の木像の首です。

禅寺で楽しみたいのは庭園ですね。抹茶をいただきながらしばし贅沢なひとときを過ごしました。

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続きましては龍安寺。いうまでもなく15個の石と白砂だけで構成された庭園があります。1月ですので桜も咲いていません。でも、本当に飽きないんですよね。この庭。眺めれば眺めるほどいろいろな発見があります。

かつて英語の授業で李御寧『縮み思考の日本人』を読んだことを思い出しました。究極のミニチュアリズム。小さな箱庭に世界の全てがつまっているキモチヨサ。小さなものにとてつもない「情報量」が詰まっていることを愛する心がそこにあるのかなぁと思ったり。

それは別に現代の日本文化と切れているわけでもないと思うのです。たとえば「ヲタク」の人が愛するフィギュアだって、指先の細やかな作り込みとか衣服のシワとか、一つ一つに想像力をかきたてる「表情」があることが良いわけですよね、多分。それって盆栽を愛でる心と同じじゃないと思ったりするわけです。

そういえば等持院の床の間にも盆栽が飾られていたなと思い出しつつ。

最後は仁和寺。宇多天皇が法皇となって移りすみ、幕末に至るまで、皇族が代々門跡をつとめたことから御室(おむろ)と呼ばれて京都人に親しまれています。子どもの頃、祖母と一緒にお詣りした思い出深きお寺です。

今回はたまたまお寺のかたの解説の時間帯と重なり、相当詳しいお話しまで伺うことができ、たいへん勉強になりました!

仁和寺は近代の歴史にも深く関わっている寺院であります。明治維新にあたっては、仁和寺の門跡であった仁和寺宮嘉彰親王(のちの小松宮)が還俗し、東北征討を進める新政府軍の指揮をとっていますし、太平洋戦争末期の1945年1月には昭和天皇を出家させ、仁和寺の門跡とする形での終戦工作を、近衛文麿らが画策したことが伝えられています(もちろん実現はしていませんが)。その話しあいがなされたとされる部屋も説明していただきました。

下の写真は宸殿から勅使門を撮影。勅使門があけられるのは最近では年1回、宇多天皇の母の御霊を御輿で迎えるときだけだそうです。右側に少し写りこんでいるのは一般の皇族が出入りする皇族門です。

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今回は時間の関係上行きませんでしたが、ちょっと変わった京都歩きをしたい人は「御室(おむろ)八十八箇所霊場」参拝なども面白いかも知れませんね。仁和寺の裏山に88の小さなお堂が連なっており、そこを回ることで西国八十八箇所霊場を回ることに代えるかたちになっております。

約3kmの行程は京都の小学校の定番遠足コースでもあります(今もそうなのかな?)。たしか小学校3~4年生のときに行った記憶が。小学生にも歩ける道とはいえ、結構アップダウンが激しいので、必ず運動靴でいった方が良いと思います。そして例によって、中高時代の陸上部トレーニングコースでもありました笑

続きは後編にて。