2017年7月

前期を終えての歴文1年生(クラス会の風景より) [2017年07月29日(土)]

みなさま、こんにちは~!松田忍(日本近現代史担当)です。前期授業も補講を除いて終了いたしました。テスト・レポートを徹夜でこなし、ホッとしている歴文1年生に「前期を終えての感想アンケート」を書いていただきました。歴文受験を考えているみなさんにとっては、歴文のリアルを感じられる記事になるカモ!?

学生たちに質問したのは、お気に入りの授業、夏にやりたいこと、友達のこと、バイトやサークルのことなどです。

写真は全て2017年7月26日のクラス会の様子です。写真と文章は対応していません。あしからず。

【前期を終えての歴文1年生の感想】(赤字は松田コメント)

初めは大学に慣れていなかったので、授業についていくのに必死だったり、レポートがたくさんあって戸惑ったり、いろいろと大変な1年前期でした。(いわっくす)

あっという間に一年前期が終わりました。バイトもサークルもできて楽しかったです。後期も頑張ります〜(ばなな)

1年前期が嵐のように去っていきました~まじで秒でした~早すぎ!!華の1女が終わっていくとかしんどすぎ!!サークルの話をしたいと思います。昭和女子、特に歴文はサークルに入っている人が少ないと思います。私は東京大学軟式野球部のマネージャーをしてます。練習は全て朝で、練習ある日は朝4時15分に起きています。すっごくきついし、大変だけど、優勝目指して必死に頑張っている選手の力になれることがうれしくて、私もがんばろう!!ってなります。大学生は何もしなければただただ時が経ちます。私は部活を頑張ろう!って思いました。バイトも週3以上、夏は3つ掛け持ちですっごくハードな夏だけど、1女の夏♡たのしみたいです!!夏の目標はただひとつ!!彼氏をつくる!!(笑)旅行も合宿入れて6回あるのでたのしむぞ~~~!!(ぽん太) ←まじかーー!!よく半期間頑張ったね!暑い中身体に気をつけてな~~

地誌通論は、先生も授業も面白く、とても楽しい。さらに今後のためになる。歴文はレポート課題がとても多いけど、これも今後のためになると思う。(名無し)

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歴文だけあって今までは話せなかったコアな歴史の話だったり、いきたいと思った博物館を友達と行けて感想を共有できるところがとても嬉しかったです。オタク面でもとても充実できて、楽しい大学生活を送れました。夏休みは沖田さんの清光みてきます♡ 関東の新撰組ゆかりの地をたくさん回るのを夏休みの目標にしたいです。(沖田の女♡) ←高校だと歴史好きはクラスに少ししかいなかったかもしれないけど、歴文来ると、世の中こんなに歴史好きにあふれていたのかと感動するよね笑 受験生のみなさまも是非歴文へ!絶対に良い仲間が見つかると思うよ~

旅行いきまくりたいです。ちなみに後期は土日全休にして韓国に行きたいです。もしくはセブ島に移住します。(夏休みはラオス・ベトナム・中国行きます、バイト代を全力投入しました)(un poco) ←すげーなー。気をつけて行ってらっしゃいませ~

テストも、他大学のようにテスト期間だけ別日程にならないので、アルバイトや習い事をしている人にやりやすいです。(G.M.F)

地誌通論Aが面白かった。インカレのサークル楽しいです。(m)

これまでは日本史を勉強していなかったのですが、大学の授業で、日本史を学ぶことができ、難しかったが楽しかったです。4年間でやりたい勉強は世界史です。世界大戦に興味を持っているので学びたい!(イェーイ) ←世界大戦を学びたいのなら小野寺先生の授業に加えて、松田の日本近現代史も是非!西洋史と日本史を一緒に学べる歴文の強みを生かそう。話がつながるで~

大谷津先生の基礎ゼミ楽しかった!!!(MM) ←基礎ゼミは先生のキャラが濃密に出るよね。大谷津ゼミはどんな感じだったんだろう?

夏休みは車の免許をとります。積ん読の消化もします。(魚)

歴文生、想像以上にオタクが多かったので驚きました。みんな知識豊富で毎日楽しいです。(ニンテンドースイッチが欲しい!)

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思っていたより忙しかったです。レポートをやるときの計画を立てればよかったなと思いました。あと日曜日以外の全休日が欲しかったです!前期の授業を決めるときに、「毎日出席するぞ」と思った自分を恨みたいです(笑) 後期は絶対に全休日を作る!(スガ)

思っていた以上にオタクが多くて嬉しかった。みんな好きな歴史のジャンルが違うから教えてもらったりしてたくさん交流ができた。大学生は自由かと思っていたがそんなことはなかった。レポート辛い。お金が欲しい。派遣しようか考え中です。友人を2人、刀剣乱舞の沼に落としました。やったね。仲間が増えたよ。もっと真面目に勉強します。(万年金欠オタク) ←関西の博物館で働いていらっしゃる歴文OGの学芸員さんも刀特集やると人が集まるって言ってたな笑

はじめての環境でなれないことが多かったけど、充実した前期を過ごす事ができたのでよかったです。いろいろな歴史に触れる事ができ、良い学科だと改めて思いました。(シャーペン)

レポートとテストで大変でした。もっと早起きできるように後期からは心がけたいです。(おほしさま)

昭和女子大というと過保護なイメージがありましたが、想像とは違って自分の責任で物事を行うことが大事だと知ることができました。自分で選んだ学科ですので、授業もとても楽しいです。何よりも嬉しかったのは文化研究講座です。一流の方の演奏を聴くことができて、とてもいい経験になりました。 ←まずは自分の責任で!それが基本だね!

松田先生と野口先生の授業が面白かった!松田先生の歴史学概論では歴史学を学ぶ本当の楽しさが分かった。野口先生の史料解読は具体的に言い表せないけど楽しくて仕方がない。入学前のイメージとのギャップはあまりなかった。むしろ落ち着く場所!(Rin) ←さんきゅ!今年の歴史学概論は盛りあがったねぇ~~!松田のだしたお題について、みんなが一生懸命議論してくれて、本当に楽しかったです!!

歴史文化基礎でそれぞれがテーマを設定して調査し、最後パワーポイントを作成して発表するのが大変だったけど楽しかった。みんなの発表面白かったです。(あるば)

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前期で最も衝撃だったのは、歴史学概論での松田先生の画伯ぶりです。(丸に左三階松) ←松田が動物の絵を描くと、なぜか学生から「ひぃやぁぁあぁ~!」と悲鳴があがります。理由が理解できません。

入学した少し後からバイトを初めて両立しているなと思っていたけど、テスト期間にはいってから両立できていなかったことを実感しました。後期はテストやレポートのことを考えて、程よくバイトを入れようと思った1(ももの水)

歴文はみんなfine(^_^)(ゴリラ)

想像以上にヲタクが多かった。とても濃い。夏休みは旅行したい。古墳ギャルのコフィーちゃん、おすすめです。

7月後半週の平均睡眠時間3時間。やつれてバイト先の先輩にめちゃくちゃ心配されました。(すもももももももものうち。)

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掛川先生の授業はとにかく癒しです笑 あとは西洋文化史はグロいけど先生は面白いです!あとはなんだろう、西洋美術史はほんとに美術好きだったら概論取るべきだけど、安易な気持ちなら基礎の方がいいですね笑 見事にテストやられました笑(N) ←西洋文化史、グロいってなんなんだ??授業のテーマなのか!?

夏休みは発掘調査に行きます。(筋肉(アブ)) ←今年から新規の調査地だね!なにがでてくるか楽しみです。

夏休みはWワーク!友達が思った以上に増えてたよ!歴文でみんなでバカになろう!(チャムーピー)

歴史学概論が特に面白かったです。「歴史学」というものの基礎が少し分かるようになったと思います。夏は発掘調査頑張りたいです。(肉!!)

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大学に入学したら多少のサボりは出来るものだと思ってたけれど、全くそんなことはなかった。同じ趣味の人が沢山いて毎日がとても楽しい!!!(まー)

西洋史概論はやっぱ面白いです!田畑先生の授業はだんだん面白くなってきました!(S) ←西洋史概論は小野寺先生かな?田畑先生は毎年じわじわと人気がでてくるね笑

夏休みはバイト頑張る(パンナコッタ)

いい友達にたくさん会えた♡(チョコレートビスケット)

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前期はあっという間でした。レポートとかの課題が多くてあまり遊べませんでした。(とくめい)

とにかく起きられなかったです。いくら頑張っておきようとしても起きられなかったのでSさんにモーニングコールを頼みました。でも歴文は楽しいです!歴史わーい!今まで幕末にしか興味がなかったけど、他のところにも興味がでてきました!(宮崎S人)

海外にいきたいです。歴文は変な人が多いけれど、自由にできるところがよい。(だんご)

考古学基礎は授業もわかりやすくていいし、土器に触れたり作ったりすることができます!後期では野毛古墳祭りにブースをだしたり、勾玉、ガラス玉を作るらしく、工作が好きな方にオススメしたいです!(NI) ←後期もしっかりとな~古墳祭り頑張って下さい。

テストに押しつぶされて大変でしたが、毎日が充実しており、、あっという間でした。夏休みは止めていた絵を描いていきたいです。それと自分の専門をつきつめていきたいです。前期はレポートを書く力、文章を読み解いていく力を学びました。(マルクス・アウレリウス・アントニヌス)

教育史は先生が森山直太朗に似てて、可愛かったです。課題の映像や授業が面白かったですよ~!声とマイクの持ち方がカッコ良くて失神します。哲学概論の先生は笑った顔が少年みたいで、すごい可愛いです。とても細いので私が護衛したいです。(SP副部長)

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大学では新しいスポーツに挑戦したいと思っていて、入学式の日に配っていたチラシをもらって、一瞬で引き込まれたスポーツがあった。それはスポーツチャンバラです。はじめる人の9割が初心者で誰でもできるスポーツです。サークルなのでいろいろな人との出会いもあり、友人の幅が広がります!もっとたくさんの人にこのスポーツを知ってもらいたいです!チャンバラやろうぜ!!! ←歴文OGにもスポチャンの学生全国大会で優勝した人がいるよ!!まだまだ勧誘頑張ってみて下さい。得意な種目は何?

地域調査法は今年で無くなっちゃうけど、地図の読み方とか教えてもらえて観光好きな人にはオススメです!(MI)

地誌通論楽しくない時がないです!最高!(K)

ほんとうにそれ!地誌通論は本当に1番楽しい授業でした!学ぶことが楽しくなります!(KA) ←地誌通論、大人気だな~~!!

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思っていたよりもみんなフレンドリーで楽しかった。2次元が好きな人が予想以上に多く、とまどうことも多かったが、それなりに楽しい大学生活を送れています。夏休みは浪人の年もあって今まで遊べなかった分思いっきり遊ぶ。佐野玲於に会う夢が叶ってテンションHigh!!(佐野OREO)

レポートはぎりぎりではなく、余裕もってやろうと思った。初めての女子だけの学校で不安があったけど、思っていたよりも、テンション高くて面白い人が多くて毎日楽しい。バイト先でイケメンと同じシフトに入ったときは疲れがふっとぶし、頑張れる!(歴文の土屋太鳳)

初めての女子だけの環境でしたが、自分の予想していたところとは違ってとても楽しいです!!女子だけの環境だから良くも悪くも日々女子力が失われています。サークルでイケメンを見つけるのは大変です。夏休みはとにかく楽しみたいと思います。(歴文のアンジー)

西洋史の小野寺先生が面白い。(N)

女子しかいな環境にいると、女子ってデリカシーなくなるんだなと思った。廊下で歩きながら歯磨きしている人がいて驚いた。(I) ←それはみつけたらご報告を!注意します!

オタク多い。これからバイトを始める。参考文献探すのって大変。(OI Ocha)

地味にレポートが多い。個性的な人も多い。(ヒンカン)

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キャラが濃い、我が強い、自己主張がすごい、人の話を聞かない、声がでかい、そんな人がたくさんいる学科でした。でも楽しい前期でした。(ドブピコ)

たくさんがんばった。(お金ほしい)/これからもがんばると思う。(たすく)

人の個性が強い、強すぎる。良い意味で周りに流されない人が多くて、自分を主張しても浮かない学科とても神!!!メンバー楽しい。授業は大変(汗、メンバーとの楽しさで還元。いえーい(夢女子♡) ←ほんと究める系の人が多いよな~笑 ここ。7年もつとめているとなんとなく慣れてきたけど、多分松田の中の「女子大生イメージ」は世間一般の「女子大生イメージ」と相当ズレているんだろうなとは思う笑 変人多し。

通学電車つぶされながらも頑張った。時には足にサロンパス貼ったままきてしまった。この半年強く生きた。(ザビー(笑))

入学式にジャジャジャジャーンはびびった。まなざしとか歴史観について考えた事がなかったので、すごく面白かった。(松田忍(笑)) ←ペンネームに人の名前を使うな!!あと人の名前にカッコ笑いをつけるんじゃね~!!笑 ま、授業面白いと言っているので許すが。

日本近世史は先生が教科書にないこともたくさん話してくださるので楽しいと思います!歴史の繋がりがわかりやすいです〜(Fu) ←野口先生の授業が面白いという人も多し!野口・松田ペアで、歴文の日本史を支えていきます!!

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試験期間が一番大変でした。ほとんど寝られなかったので目がショボショボします。歴文は皆やさしいので楽しく過ごせています。夏休みはバイトをしたい。けれど家でもダラけていたいです。(生鮮食品)

歴文はみんなが落ち着いていて、一緒にいてとても楽でした。強いて言うなら7号館のトイレをキレイにして欲しいです。(アイポン7) ←7号館のトイレを改装するときの音姫には「合戦音」を導入して欲しいという意見がOGから伝えられています。好きな合戦選べると良いよね。川中島ボタンを押すと「ホラ貝」からの「時は永禄4年、霧立ちこめる八幡原……」からの「山本勘助殿、ごむねんっ!」とか、めっちゃ盛りあがりそう笑

入学した当初は歴史の成績ポンコツ那自分がやっていけるか不安でしたが、いざはいると「博物館・美術館にいくことが自体が授業の課題ということで、好きにいける」「レポートが楽しい」「嫌いな数学・体育やらなくていい」と自分にとっては最高尽くしでした。おすすめは「西洋史」と「西洋美術史基礎」です。歴史初心者でも取り組みやすく楽しかったです。これから2ヵ月夏休みというのに困惑しています。高校までまともに家で過ごしたのは2~3日で、ずっと学校の行事や塾に行ってばかりでしたので。週3のサークルと勉強会、美術館巡りとやりたいことてんこ盛りで内心はしゃいでいます。いい夏にしたいです。(だし牛丼セット) ←おっ、夏の読書会参加メンバーのかたかな!頑張って一緒に研究書を読もう!

テストきつい テストきつい (中国語ヤバイ)

高校までまともに聞いてもらえなかった歴史の話で、大学では盛りあがりまくっているのが不思議&うれしい(にゃんこ) ←歴文では生涯の友達ができまする。卒業してもみんな一緒に史跡とか博物館とか回ってるしな~

毎朝の満員電車がつらかった。夏休みはとにかく睡眠をとりたい。(Ms.X)

夏休みは美術館巡りと旅行をしたい(A)

1人暮らしが自由で楽しかった。(ゆず)

1人暮らしがちゃんとできてよかった。お金の使い方が難しい。節約が大変。(ぽん) ←1人暮らしはリズムが乱れると一気に辛くなるから、夏の過ごし方にも気をつけてな!バイトでもなんでも、定期的に家を出る習慣をつけることが大事!

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意外と真面目な大学だった。(パッチム) ←どんなとこだと思ってたんだ!?笑

地誌通論面白かったです。(女王) ←そして再び地誌通論。どんな面白い授業なんだろう!?

とにかく夏休みが楽しみです。歴文楽しっすね!!!(笑)教職がんばります。Good Luck!(非常識)

教職の資格を取得して、すぐに教師になれるようにするためには何をすればいいですか? ←アンケートで質問すんなよっ笑 教職は専門知識の試験、面接だけでなく、教員としての教育理念も問われるから、それぞれを鍛える必要があるね。教科の勉強や模擬授業の準備を進めるのはもちろん必要だけど、それだけではダメ。指導する側の立場として、教育の現場に関わっておくと、現場での対応力がついてくると思うよ。いまはまだ1年生で授業が詰まっていてきついかもしれないけれど、小中学校の学習補助ボランティアなどに積極的に応募してみると良いと思う。教職の先生やCAの松田に個別相談にきてください!

夏休みは高校や中学の時の友達と遊びたい(JGT)

レポートしんどかったです。でも同じ趣味の人が学科にたくさんいるので楽しかった1(カレー)

レポートは大変ですが、書くごとにうまくなるのが分かります。北欧について勉強したい!(かい)

みなさま、なかなか充実した大学生活を送っていらっしゃるようですね!

この企画も早いものですでに5年目!2016年度2015年度2014年度2013年度の記事もあわせてご覧下さいませ!

地名のおもしろさ [2017年07月14日(金)]

地理を担当している田畑久夫です。

今日は、クイズを1つ。

「一口」という地名を読めますか。

読める人がいるはずです。

 

TVのクイズ番組でたまに登場しますが、ほとんどの回答者は読めません。京都に旅行に行ったことがあれば知っているかもしれませんね。

昔、巨椋池(おぐらいけ)という遊水地(わからない人は調べてください)がありました。

その池に面した漁村です。

 

このように、地名、あるいは旅行に興味関心のある人は地理の授業が好きになるハズです。

解答は各自探してください。

歴史の学び方の「グローバル化」 [2017年07月07日(金)]

こんにちは。西洋史の小野寺です。
久々の更新になります。

いつもはゼミの様子や自分の研究活動の一端について書いているのですが、今回は趣向を変えて、自分がやっている授業についてお伝えしようと思います。
今回ご紹介するのは、金曜に開講している「原典講読」です。

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この授業を受講するのは2年生が多く、3年から始まる演習に備えた「プレゼミ」のような意味合いがあります。
小野寺ゼミを取るとどんな様子になるのか、その雰囲気を知ってもらうということも、この授業の一つの目的かもしれません。

ですが最大の目標はもちろん、英語を正確に読めるようになる、ということです。
私は西洋史を担当していますので、外国語文献、とくに英語文献がきちんと読めるかどうかということが、自分にとって満足のいく卒業論文を書けるかどうかの大きな分岐点になります。
日本語文献を数多く読み込むことももちろん重要ですが、残念ながらそれだけでは情報量が圧倒的に不足しています。
自分が疑問に感じたことについて本当に知りたいと思うならば、やはり外国語文献は欠かせません。

構文を正確に理解すること。
正確な訳語を充てること。
自分の持っている背景知識と適切に結びつけること。

いずれも、2年生の間に身につけておくべき重要なことばかりです。

ですが、それが重要だということが頭ではわかっていても、英文をひたすら読み進めていくということばかりやっていると、次第にモチベーションが減退してくるのも事実。
英語が読めるようになったその先に、いったいどのような世界が待ち受けているのか。
それが実感できないと、なかなかやる気になれないという人は多いと思います。

そこでこの原典講読では、英語を読むだけでなく、「考える」という要素を大切にしています。
具体的に言うと、前期には『アンネの日記』をまずは(日本語で)読んだ上で、アメリカの小中学校用指導書『アンネ・フランクの日記を教える』(もちろん英語)を皆で読み進めながら、いったいどのようにアメリカでは『アンネの日記』を生徒たちに教えているのか、どのような課題を生徒に与えて考えさせているのかを、学生のみなさんと実際に体験するという形式で進めています。

そして後期には、まずは日本語で『ドイツ・フランス共通歴史教科書』を読み進めたあとに、アメリカではどのように世界史を教えているのか、一緒にアメリカの世界史教科書を(もちろん英語で)読み、そこで提示されている課題について一緒に考えています
今回はこの後期のアメリカの世界史教科書について、ご紹介したいと思います。

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この教科書の特徴として、各章の冒頭に「当時生きていたら、自分だったらどうしていただろう?」という問いかけが置かれているということがあります。
たとえば、フランス革命だとこんな感じです。

不正な政府を、あなただったらどのように変革しますか?

あなたは18世紀の終わり頃のフランスで暮らしています。あなたの両親は商人で、暮らしぶりはよいほうです。しかし税金を取られてしまうと、ほとんどお金は残りません。ほかの人々、とりわけ地方の農民の暮らしがあなたよりも悪いことを、あなたは知っています。一方貴族はぜいたくな暮らしをしていて、事実上税金をまったく払っていない状況です。

フランスの多くの人々は変化を熱望しています。しかし、どのようにすれば変革がもたらされるのか、よくわかりません。国民の代表が公平な税制と公平な法律を要求すべきだと考える人もいます。一方、暴力的な革命を支持する人々もいます。パリでは革命がいまにも勃発しそうです。怒った群衆がバスティーユ監獄を襲撃し、奪取しました。次に何が起こるのだろうと、あなたはあれこれ考えをめぐらせています。

設問1:あなたは「不正な政府」をどのように定義しますか?
設問2:もし暴力的革命に参加するとしたら、その条件は何ですか?

歴史を、過去におこった今とは関係のないものと考えるのではなく、今にも繋がっているもの、現代社会や自分の生き方のヒントを考えるためのものと捉える姿勢が、ここには見て取れます。次の設問も、そのようなものの一つです。

設問:立法議会(1791年)における政治党派と、今日のアメリカ政治におけるそれの共通点・相違点は何でしょう?

また、当時の人々の立場に立つことで、より生き生きと歴史について考えることができます。次の課題も、そうした趣旨のものです。

設問:第三身分の一員になったつもりで、なぜフランスの政治体制は変革する必要があるのか、短いスピーチ原稿を書きなさい。

また、歴史上の出来事は避けられないことだったのか、別の選択肢があったのかということを考えさせる設問もあります。

設問:フランスにおける政府の交替は避けられないことだったとあなたは思いますか?

もちろんここでは、「避けられた」「避けられなかった」という結論を言うだけではだめで、その根拠をしっかりと、歴史的事実に基づいて提示する必要があります。次の設問も、そうした歴史的事実に基づいた論理構成を求める、たいへんよい設問です。

設問:ナポレオンが時代を創ったのか、時代がナポレオンを創ったのか、あなたの意見を述べなさい。

あえて挑発的な議論を生徒に吹っかけることで、より深い思考を促す設問もあります。

設問:ナポレオンにはロシアに侵攻する以外の選択肢はなかった、という意見にあなたは同意しますか?同意するならなぜ、しないならなぜ同意しないのですか?

 

長々と、アメリカの世界史教科書の設問を紹介してきましたが、言いたかったことは、日本でやられている世界史教育とはかなり違うタイプの教育がアメリカでは行われているらしい、ということです。
アメリカの歴史に関する「ナショナル・スタンダード」は、次のように述べています。

「本当に歴史を理解するためには、学生が自分の手で歴史を語り、これを議論できるような機会を持つことが必要である。そのような語りや議論は、エッセーやディベート、論説といったさまざまなかたちをとりうる。さまざまな方法によって行うことができる。しかし学生が自分で過去もしくは現在の問題から刺激を受け、歴史的な記録を自ら読み進め、その問題の分析に健全な歴史的視点を持ち込むこと以上に、歴史的思考を強力に促す方法は存在しない」

近年、こうした教育方法を日本でも採用しようという動きが強まっています。
ですから、数年後には日本の世界史教育のあり方も、かなり異なったものになっていることが予想されます。

ですが重要なことは、グローバル化とは、知識を外国から学んだり、日本から外国へと情報発信することだけを意味しているのではない、ということです。

こういう教育を受けてきた人たちと、私たちはどのようにして交流し、渡り合っていくのか。
それに対して、私たちはどのような教育を進めていくべきなのか。
日本の歴史教育の長所と短所は何なのか(知識偏重の教育は本当にダメなのか)。

つまり問題となっているのは、考え方や意識のグローバル化です。
その点も含めてグローバル化すべきなのかすべきでないのかはさておき、そこまで考えなければいけない時代が来ていることは、間違いありません。