日程:2014年6月23日~2014年6月26日の3泊4日
場所:望秀海浜学寮(千葉県館山市)
野外研修:鴨川シーワールド
心理学科オリジナルの視点から企画された野外研修は、鴨川シーワールドで行われました。青い海と夏の青空のもとで、海の世界との出会いを体験しました。
何よりも素晴らしかったのは、ベルーガ、イルカ、シャチのパフォーマンスタイムの数々でした。
観客として純粋に楽しめたことは当然として、各海洋哺乳動物の能力を最大限に引き出し、パフォーマンスショーに仕立て上げた海洋動物のトレーナーのすばらしさを心理学科学生は体験しました。一つのパフォーマンス単位ごとに、強化因子(えさ)を与え、一つ一つの行動を演技としてスモールステップにより達成させていることから、教育心理学で学んだスキナーのプログラムラーニングの効果を実感した学生も少なくなかったようです。さらに各シェアリングの過程で、自らの能力開発も、自らの意思とゴールセッティングが重要であることまでイメージした者もいました。楽しみながら多くの学びが得られた野外研修でした。
(文責:山崎洋史)
望秀海浜学寮での避難訓練
望秀学寮の避難訓練は、今年から初日に3回に分けて実施しました。
1.災害時図上訓練(DIG)
火災発生時の避難場所と地震発生時の津波からの避難場所について、避難経路の実際の映像とナレーションを入れて作ったDVDとレジュメを使い、学寮までの往路に各バスの車内でイメージトレーニングを行いました。津波からの避難場所は、学寮屋上または那古寺・健人館の場合があるため、学寮から那古寺・健人館までの避難経路に関して、40枚の写真を使って詳細に確認しました。以下の4枚は、図上訓練用DVDに入っている写真の一部です。
2.津波避難実地訓練(避難経路確認)の実施
開寮式後の15時半から、各寮室の代表である、労作・輸送・防災係の学生と教員で、実際に学寮から那古寺まで実地訓練を行いました。図上訓練で確認したとおりの経路を歩いて行きます。図上訓練のDVDと同じ場所の写真です。
避難目的地の那古寺には、学寮北門からゆっくり歩いて16分で到着しました。昨年よりもやや早く到着できました。代表学生全員で写真を撮った後、那古寺から再び学寮へ戻りました。
3.火災・地震避難訓練
学寮研修参加学生全員で、16時半から火災が発生した場合の避難訓練を行いました。各寮室での避難のリーダーシップは、先ほど那古寺から戻ったばかりの労作・輸送・防災係の学生が行い、自分の寮室の学生に軍手と懐中電灯を持たせて避難させました。
全員の避難は、点呼終了まで7分で完了しました。
火災避難訓練後、津波避難訓練の避難目的地でもある教室棟の屋上へ行き、労作・輸送・防災係以外の学生にも、那古寺の場所を確認してもらいました。
研修初日に3つの避難訓練を実施し、大変だったと思いますが、「いざ」という時の知識と心構えは身についたと思います。お疲れ様でした。
(文責:清水 裕)
特別授業「キャリア・ディベロップメント支援」
2日目は、日本キャリア開発協会の講師による特別授業「キャリア・ディベロップメント支援」が、各学年ごとに次のようなテーマで行われました。
1年生のテーマは「学生時代と就活の関係ー豊かなキャリア形成は大学生活の充実から生まれるー」。
2年生は「内定の決まらない学生の特徴は?ー定着できる職業選択の考え方ー」。
3年生は「6つの帽子が案内するグループディスカッションの歩き方」です。
各テーマに関する講義とワークの組み合わせによる授業が行われ、学生は自分のキャリア形成について、改めて認識を深めることができたと思います。
(文責:島谷まき子)
異学年交流会
学寮では、クラスの親睦を深めるだけでなく、学年を超えた交流も図っています。異学年交流会のために、1年生・2年生・3年生の混合グループを作ります。そのグループごとに構成的グループエンカウンターを行い、出会いのきっかけにします。「教えて! バスケット」では、似た者同士があわててダッシュしていました。
「チームビルディングゲーム」は、つまようじとセロハンテープ、粘土を使ってグループごとに建物を作るゲームです。アイデアを出し合ってその高さを競いました。
「人間知恵の輪」では、つないだ手を離さないでどうやったら知恵の輪が解けるか、頭も体もひねりました。
この日は夕食も、異学年交流のグループが一緒でした。
(文責:今城周造)
灯の集い
昭和女子大学では、仕事や生活で必要になる力を具体的に示した『夢を実現する7つの力』を学生たちが身につけるよう様々な試みがなされています。
灯の集いでは、以下のような『夢を実現する7つの力』に関連したテーマをクラスで話し合って決めました。
3A:これから自分がやっていきたいこと
3B:今、大事にしているモノ・コト
2A:自分なりのストレス発散方法
2B:自分を褒める力をつけよう
1A:今年度の目標
1B:友情
薄暮に包まれた教室。輪になった各自の手にロウソクの灯が揺らめきます。テーマに関して自分自身のこれまでを振り返り、今の気持ちや考えをクラスの友だち全員の前で一人ずつ話していきます。
友だちの話を聴くなかで自分自身をも見つめ直し、新たな気持ちで学生生活を過ごしていくことができる機会となったように感じました。
(文責:田中奈緒子)
労作奉仕
3日目の午前中のプログラムは「労作」でした。望秀学寮の高木事務長、長野さん、染谷さんのご指導のもと、1年生と2年生は那古海岸の清掃を、3年生はグリーンプラザに新しく花壇を作るお手伝いをしました。
学寮正面の海岸は既に英語コミュケーション学科が清掃してくれてあったので、心理学科はその東側を河口に向かって約500mに渉り、海岸に漂着した不燃物やペットボトル、ビン・カンなど様々なゴミを拾い集めて分別廃棄しました。
約1時間各自のペースで頑張ったおかげで、海岸は見違えるようにキレイになりました。途中の休憩や清掃終了後には、ズボンの裾をめくり上げて遠浅の汀で波に洗われたり、海風に吹かれながら館山湾に浮かぶ船を眺めたりして海浜学寮ならではの一時を楽しんでいました。
正門のアプローチから眺めて楽しめる花壇をグリーンプラザに作る計画の一環として、心理学科は地面への縄張りと縄に合わせて芝生を剥がして土を掘り起こす作業を担当しました。
あとは他の学科の学生さんたちが、ブロックを積んで、土を入れて花壇は完成です。完成後は季節に合わせて、いろいろな人たちが種を蒔き苗を植える予定です。学寮を訪れる人を歓迎し、また、学寮を去る人をお見送りする花々が、みなさんが作ったこの花壇に育つことを考えると暖かい気持ちになりました。
(文責:松野隆則)
交歓会
心理学科学寮研修のイベントの最後を締めくくるのが交歓会です。交歓会は研修交歓係の学生が企画・運営し、クラス対抗のアクティビティーを行いました。脳内イメージ漢字リレーは、心理学に関するお題から漢字を連想して、そこからお題を当てるゲームです。日頃の勉強の成果が試され、チームで協力し合って取り組みました。
風船リレーでは二人の背中で風船を運び、その風船をお尻で潰してゴールです。二人が息を合わせないと風船が落ちてしまいます。最後の風船潰しは思い切りが必要です。代表の選手をクラス全員で応援しました。
そして最後は恒例の綱引き大会! 最上級生である3年生は威信をかけて綱を引きます。もちろん1、2年生も負けじと真剣に応戦します。各クラス一丸となり、大きな声で掛け声を出し合い、力いっぱい引きました。勝ったクラスも負けたクラスも、クラスの仲間との協力とチームワークを経験し、これまで以上の絆を深めることができました。
(文責:松澤正子)
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これまでの学寮研修についてはカテゴリー「学寮研修」をご覧ください。