2018年度 実践科目「心理学総合演習A」防災と防犯活動による地域貢献プロジェクト3

6月6日(水)に災害用マンホールトイレの組み立て体験をしました。

今回は、(福)世田谷ボランティア協会にご協力いただき、せたがや災害ボランティアセンター所有のマンホールトイレをお借りし、組み立て練習をしました。まず、協会職員の方々と私が組み立てるところを受講生に見てもらいました。つぎに、2つのグループに分かれた受講生が組み立てました。このとき、完成までの時間を計ってみました。

災害で断水し、水洗トイレが使えなくなった場合には避難所などにマンホールトイレを設置する必要があります。下の写真は、世田谷公園内にある井戸とマンホールトイレです(マンホールの蓋を外し、組み立てたトイレを設置した状態)。世田谷区では、区立小・中学校のほか、公園や広場などにマンホールトイレを5~10基ずつ設置できるようになっています。トイレ用マンホールの下には貯水槽があり、隣の井戸で汲み上げた水で満たすとトイレが使えるようになります。下水道に支障がなければ汚水は貯留弁(止水弁)を開けて流します。


まず、マンホールに見立てたボードを床に設置し、テントの骨組みであるアルミフレームをつなげていきます。

メーカーにより構造は少しずつ違いますが、キャンプ用のテントを組み立てる要領とほぼ同じです。

 


役割を分担し、トイレ本体にはマンホールとつなぐビニールを掛けていきます。


マンホール上にトイレ本体を載せます。

骨組みにカバーを掛けていきます。

2メートルほどの高さがあるので、少し傾けるとカバーを掛けやすくなります。

カバーを掛けたテント部分をトイレの上に被せ、固定すれば完成です。

第1グループは4分40秒で完成させ、第2グループは2分40秒で完成させました。多くの人が組み立て方を知っていれば、災害時にトイレを我慢する心配がなくなります。ただし、災害時には、トイレの組み立てと並行して貯水槽に水を溜めるとともに当番を決め、短い間隔で定期的に掃除をすることが不可欠です。また、持参用のトイレットペーパーを自宅に備蓄しておくことも必要です(防災倉庫での備蓄が少ないため)。

最後になりましたが、実施にご協力いただいた(福)世田谷ボランティア協会の皆様に深く感謝申し上げます。また、参加した受講生の皆さん、お疲れ様でした。

(心理学総合演習A「防災と防犯活動による地域貢献」プロジェクト担当 清水 裕)


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