2021年度 公認心理師科目「心理実習」【実習体験談】:精神科クリニックデイケア(リワーク)①

公認心理師科目の「心理実習」では,近隣の精神科クリニックにご協力いただき,精神科デイケアリワークプログラムの見学を行っています。
2021年度 公認心理師科目「心理実習」:精神科クリニックデイケア(リワーク)

医療機関で行われるプログラムには特徴があります

リワークプログラムではどのようなことが行われているのでしょうか。
今回も実習生に体験談を報告してもらいました。

座学だけでなく現場の空気感を知ることができ、復職の困難さを感じることができました。
今回見学したリワーク・プログラムの目的は「復職すること」です。しかしながら、利用者の方の中には通うことが目的になってしまっている方もいらっしゃいました。 その中で印象的だったことは、スタッフの方の言葉です。
「デイケアは復職のための手続きではない。あくまでも、今後自分がどう生きていくのか、そのヒントを探す手段として自分に役立つ使い方をしてください」と利用者の方に伝えられていました。私は事前学習で、「復職のためのプログラムがいくつかあるんだな、いいな」と思っていました。しかし実習を通して、復職のために必要なことはプログラムの充実だけではなく、利用者の方が自分で自分の生き方を選択することであると学びました。そして、そのために利用者の方の意識に寄り添っていくことが重要であると感じました。

(4A 久保)

当日は、生活リズムのチェックや集団認知行動療法(CBGT)の様子を見学しました。 生活リズムのチェックをする際は、メンバーさん一人一人に対し、生活記録(就寝時間や起床時間など)の振り返りをスタッフの方が行っていましたが、横並びで真摯に話を聞いているのが印象的でした。

集団認知行動療法(CBGT)のグループワークでは、直面している課題に対し、その障害物をどう捉えるのか、また目標(ゴール)に向かう方法(ルート)をどう設定するのかという話題を扱っていました。メンバーさんはそれぞれが意見交換をし、自分一人では思いつかなかった考えにふれることでお互いに触発されているようでした。見学する側としても、非常に考えさせられることが多い実習でした。

(4A 佐々木)

このほかの実習生の体験談は以下をご覧ください。
【実習体験談】:精神科クリニックデイケア(リワーク)②

(「心理実習」担当教員)


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