毎年夏に、心理学の基礎知識を測定する心理学検定が行われています。
昨年度は、コロナウイルス感染症の流行により、残念ながら行われませんでしたが、今年度は8月1日から8月31日の間に開催されました。
今回から受験形式が変更され、各自が申し込んだ会場に行き、備え付けのコンピューターで問題に回答するCBT(computer based test)方式で実施されました。
心理学検定とは
心理学検定は、心理学に関する以下の10科目(A領域5科目、B領域5科目)について行われる検定試験です。
A領域:原理・研究法・歴史、学習・認知・知覚、発達・教育、社会・感情・性格、臨床・障害
B領域:神経・生理、統計・測定・評価、産業・組織、健康・福祉、犯罪・非行
問題はすべて4肢選択問題で、各科目とも20問ずつ出題されます。
試験時間は、A領域・B領域ともに100分です。合格した科目の数によって以下のように認定されます。
特1級:A領域の5科目、B領域の5科目の10科目すべてに合格
1級:A領域の4科目を含む合計6科目に合格
2級:A領域の2科目を含む合計3科目に合格詳しくは心理学検定局のホームページをご覧ください。▶https://jupaken.jp/about/psychology.html
心理学科の取り組み
心理学科では、本学科生を対象として、心理学検定の対策を行う準備講座を無料で開催しています。準備講座では、心理学検定の受検勉強を後押しするとともに、心理学検定の受検希望者には、受検料を全額補助しています。
今年度の準備講座の様子は以下をご覧ください。
▶2021年度 「心理学検定受検準備講座」開催
2021年度 受検結果
本年度は、A領域を130名、B領域を69名の学生が受験しました。
その結果、2級に認定された学生が64名、1級に認定された学生が33名、特1級に認定された方が4名となり、認定率は77.1%に上りました。
これは、心理学検定全体の認定率60.5%を大きく上回る結果です。
検定全体の結果概要はこちら➡第14回心理学検定 結果概要(2021年8月実施)
今年度はコンピューターを用いた新しい実施形式となり、戸惑った学生も多かったのではないかと思いますが、素晴らしい結果を修めてくれました✨
心理学科生の頑張りに拍手を送りたいと思います👏
より上の級を目指して、来年度以降もぜひチャレンジしてください😊
特1級認定者の声
今回、10科目すべてに合格し、特1級となった萩原さん(心理学科3年)に話をうかがいました。
①どんな勉強をしましたか
「公式問題集」を解き進めて、解説を見ても疑問が解消されないときに「基本キーワード」を活用しました。
新しく学ぶことも多かったため、正直気後れしてしまっていたのですが、友人との勉強会を契機に集中して取り組むことが出来るようになりました。受検直前には、「一問一答問題集」で総復習してから臨んだことも効果的でした。
萩原さんが使用した公式テキスト📖については以下をご覧ください。
➡心理学検定局発行書籍の紹介
②受検してみていかがでしたか
私は地元の会場を利用したのですが、受検開始当初は、多くの方がそれぞれのPCで心理学検定以外の検定も受検していたという状況や、PCを用いた回答形式にも緊張してしまいました💦
記憶できていなかった用語や人名が出題されたときはとても焦りましたが、受検時間が長めだったことで冷静になることができました😊
③大学の授業や実習に生かせそうですか
検定に向けた勉強によって、知識の幅が広がったように感じています。今後は検定で得られた知識が基礎となり、授業での学びや実習がより充実するのではないかと思います。
④来年度受検する方にメッセージをお願いします
日々の授業や課外活動などで時間を取るのが難しくなってしまうこともあるため、早い時期から対策を始めることをお勧めします💡
また、受検中にPCによる出題と回答に緊張しないように、事前に操作方法をしっかり確認しておくと落ち着いて解答できます。受検当日に力を発揮できるよう応援しています😊
(3年 萩原)
心理学科では、来年度以降も心理学検定の受検に向けた取り組みを継続的に行っていく予定です。
学生の皆さんには、心理学検定の勉強・受検を通して、心理学の基礎知識の定着、人間やこころの理解の向上に役立ててほしいと思っています😊
<11/16 追記> 心理学検定局の公式Twitterにご紹介いただきました💡
(「心理学検定」担当)