心理学科では,4年間の学びの集大成として卒業論文の作成が必修となっています。
3年次からゼミ(心理学専門演習)に所属し,各自の関心に沿ってテーマを決め卒業論文を作成していきます。提出された卒業論文の中で極めて優秀なものは「優秀卒業論文」として選出されています。
今回,2021年度「優秀卒業論文」に選ばれた5名の学生さんにインタビューを行い,卒論論文の内容や研究テーマの決め方などについて具体的に答えてもらいましたので1名ずつ紹介致します。
「心理学研究って何?」という方にも興味を持つきっかけとしていただければ幸いです。
モデルの人種による広告効果の相違および外国文化羨望との関連性
「日本人」を起用する広告と「外国人」を起用する広告を比較し、広告効果にどのような差があるのかを調べました。
さらに、広告を見る人に外国への憧れがある場合、外国人を起用する広告への評価の方が高くなるのではないかと考え、日本人広告/外国人広告の評価比較に加えて、外国への憧れが影響するのかについても調べました。
もともと商品やサービスの認知度を上げたり、購買意欲を刺激する広告に興味があり、「広告に関する研究をしたい」と大まかに考えていました。
4年生になり、研究テーマを絞るため広告を調べていた際、「下着の広告では日本人が身に着けるのに外国人モデルの方が多いのはなぜだろう」という疑問が浮かんだことがきっかけでした。
なぜ外国人を起用する広告は一定数存在するのか。
存在しているということは日本人を起用するよりもメリットがあるからなのか。
その違いは何なのか。
小さな疑問から、知りたいこと気になることがいくつも出てきたため、今回の研究テーマにしました。
広告画像を見た後に質問に答えてもらう形式だったのですが、研究目的に合う広告画像を探し出すのが最も大変であり、同時に工夫した点でもありました。
具体的には、日本人モデル/外国人モデルというモデルのみの影響が結果に出るように、それ以外の要素(画角やポーズなど)が等しくなるよう数多くの広告画像の中から選び出しました。
本当に日本人モデルが日本人であると認知してもらえているかを確認するため事前調査を行ったり、本調査でも確認の質問を入れたりと、知りたいことを知るための細かな工夫を欠かさないことに一番気をつけました。
心理学には様々な分野があり、私が研究したテーマのように日常で感じる小さな疑問から研究を始めることができます💡
私は、実際にデータを集めて分析するのがとても楽しく心理学科にして良かったと思いました😊
きっと心理学科に興味を持ってくれている皆さんにも、ただ授業をこなすだけでなく、楽しく感じられることが見つかると思います!
(4A 鶴岡)
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