2021年度 優秀卒業論文『コロナ禍におけるマスクの色と形が顔の印象評価に及ぼす影響』

心理学科では,その年に提出された卒業論文の中で極めて優秀なものを「優秀卒業論文」として選出しています。

2021年度「優秀卒業論文」に選ばれた5名の学生さんにインタビューを行い順次紹介しています。
『モデルの人種による広告効果の相違および外国文化羨望との関連性』
『批判的思考態度と同調性がインターネット上の情報に関する判断に及ぼす影響』
『絵本の読み聞かせによる感情の変化―絵本のテーマとパーソナリティとの関連―』

今回は,コロナ禍における研究を紹介致します。

コロナ禍におけるマスクの色と形が顔の印象評価に及ぼす影響

卒業論文の内容を教えてください

コロナ禍の中で色のついたマスクに対する印象評価を調べ、コロナ禍以前にゼミの先輩が行った卒業論文のデータとの比較を行いました📊

また、マスクの形状にはプリーツ型立体型平型と三種類あり特徴が異なるため、マスクの形状によっても印象評価が異なるのかを調べました。

 

研究テーマはどのように決めましたか?

テーマを決める頃、新型コロナウイルスが流行していて、外出するときにはマスク着用が当たり前になっていました。

手作りの布マスクや色つきのウレタンマスクなどを利用する人が増えて、「マスクと言えば白色のプリーツ型」というこれまでのイメージが覆されたような気がしました

そこで、洋服のようにマスクも色が違えば印象が変化するのではないかと考えました。

ゼミの先生に相談したところ、同じような研究をゼミの先輩がしていることが分かりました。そこで、そのデータと比較することでコロナ前/コロナ禍における印象評価の変化を検討することを研究目的としました。

コロナ前/コロナ禍でマスクの色による印象評価の変化を検討しました

 

研究を行う上で工夫したことや,大変だったことを教えてください

個人の顔の特徴が影響しないように合成画像を使って調査を行ったのですが、その合成画像の作成が一番大変で工夫した点です。

具体的には、なるべく普通の写真に見えるように、画像を綺麗にトリミングして違和感がないようにマスクを被せたり、洋服と顔画像をくっつけたり、頭の形に合わせて前髪を被せたりと、さまざまな工夫を行いました。

ゼミの先輩のデータと比較することでコロナ前/コロナ禍での比較が可能となりました

 

これから心理学科を目指す方に一言お願いします

日常生活の小さな変化や疑問を研究したり学んだりできることが心理学の魅力の1つだと思います。

そして疑問が解けたときの達成感高揚感は格別です。

皆さん自身の疑問を解き明かすプロセスを通じて、心理学の楽しさを適宜体験していただきたいです😊

(4A 梶山)

同じマスクに関する研究が2022年度の優秀卒業論文に選ばれています💡

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