心理学科では,その年に提出された卒業論文の中で極めて優秀なものを「優秀卒業論文」として選出しています。
今回,2021年度「優秀卒業論文」に選ばれた5名の学生さんにインタビューを行い順次紹介しています。
▶『モデルの人種による広告効果の相違および外国文化羨望との関連性』
▶『批判的思考態度と同調性がインターネット上の情報に関する判断に及ぼす影響』
今回は「絵本の読み聞かせの心理的効果」を検討した研究を紹介致します。心理学研究の幅広さを感じていただければ幸いです💡
絵本の読み聞かせによる感情の変化―絵本のテーマとパーソナリティとの関連―
「大人が対象であっても絵本の読み聞かせにはリラックス効果があるのか」を研究テーマとしました。
また、絵本のテーマや読み手のパーソナリティ(性格)によって得られるリラックス効果が異なるのか、といった目的で研究しました。
具体的には、読み聞かせ前にパーソナリティ(性格)および感情を測る質問紙を実施し、読み聞かせ後に再び感情を測る質問紙を実施することで絵本の読み聞かせの心理的効果を調べました。
調査の様子は以下の記事でご覧ください。
▶松永ゼミ(4年次)紹介~困ったことがあっても大丈夫!~
書店やメディアで「大人にこそ読んで欲しい絵本」と紹介されている絵本を見たことがきっかけです📕
また私自身、絵本を読むことが好きということもあり、絵本にはどのような心理的効果があるのか気になったことからこのテーマで研究することに決めました。
工夫したことは、読み聞かせの速さや抑揚のつけ方、声のトーンをなるべく統一し、読み聞かせ方法で差が出ないようにしたことです。このように調べたいことが結果に出るように、他のどの条件を整える必要があるのか工夫を凝らすことが研究には求められます。
また、大変だったことはコロナ禍のため、実験参加者を募るのが難しかったことです。
心理学科では学んだ心理学の知識を活かして、身近にある疑問や調べたいことをテーマに研究に取り組むことができます。
また卒業後も学んだ知識は多くの場面で活かすことができると思います。
受験勉強は大変だと思いますが、頑張ってください!
(4B 大久保)
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