2023年度 特殊研究講座:『心理学から考える魅力的な顔とは?』(日本女子大学・上田 彩子 先生)

今年度の心理学科「特殊研究講座」が10月14日()に実施されました。

「特殊研究講座」は、学外の先生をお招きして最先端の心理学研究についてお話をうかがうもので、年に1回開催されます。

今年度も対面での開催となりました。

今回は、日本女子大学人間社会学部心理学科上田 彩子先生をお招きして、「心理学から考える魅力的な顔とは?」をテーマにご講演いただきました。

上田先生は知覚・認知心理学を専門としていらっしゃいます。また、漫画家としても活躍されている先生です。
『心理学ワールド』に掲載された上田先生のインタビュー記事|公益社団法人 日本心理学会

当日は、メイクマスクの影響といった身近な話題から、科学的な実験結果の紹介に至るまで、「魅力的な顔とは?」という問いに関する幅広いお話を伺うことができました。先生のお話もとても面白く、時折笑いも起きながら、学生たちは終始先生のお話に聞き入っていました。

学生の感想

普段当たり前のように行っている、他人の表情からいろいろな情報を読み取ることについて、様々な方面から考えを深められたことがとても良い経験になりました。笑顔でいることは、顔の作りに関係なくプラスの印象を与えるとのことだったので、普段から意識したいと感じました。
(1年生)
日常的な例を挙げながら「顔」の認知についての説明をしてくださったため、非常に分かりやすくかつ興味を持って講義を聴くことができました。また研究されていた内容も非常に興味深いものだったので、個人的に論文なども調べて読んでみたいと感じました。
(2年生)
人を評価するのは外見だけではなく、人柄など様々な要素がありますが、面接など短時間でその人物を評価しなければならない場合には、より好意を持たれやすい外見の特徴に寄せることも重要な戦略になると思いました。今日の講義で学んだことを今度に活かしていきたいと思いました。
(2年生)
魅力的な顔という研究テーマについて、表情印象などこれほど多く研究されてきていることを初めて知りました。顔を見ただけで年齢、性別、感情や性格を細かく予想する能力が備わっているために、相手に顔で与える第一印象はとても重要であると実感しました。また、魅力的だと感じる顔に男女の差があることや、顔のパーツ以外でもメイクや口角など、表情によっても与える印象が大きく変わるといった話を聞いて、実践してみたいと思いました。
(3年生)

今後も、特殊研究講座を通して、学生のみなさんの心理学への関心をさらに深めてもらう機会を提供したいと思います。

(「特殊研究講座」担当・榊原)


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