学科ブログでは,これまで学生の卒業論文やゼミの活動を紹介してきましたが,教員の研究についても積極的にご紹介していきます💁♀️
今回ご紹介するのは,心理学科の村山 憲男先生が筆頭著者,増淵 裕子先生・木村 あやの先生が共著者となり,学術雑誌『Applied Neuropsychology: Adult』に掲載された以下の論文です。
研究内容や研究を進めるにあたって工夫したことや苦労したことについて、筆頭著者の村山先生に紙上インタビューを行いましたのでご紹介いたします📢
認知症の原因となる疾患には様々な種類がありますが、本研究のテーマであるレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies; DLB)は、脳が萎縮するタイプではアルツハイマー型認知症の次に多い疾患です。
本研究では、簡単な心理検査を用いてレビー小体型認知症の認知機能をアセスメントする手法を開発しました。
医療機関で行われる検査は、「患者の利益」が「患者にかかる負担(不利益)」を上回る場合に実施されるのが基本です。
この手法では、新たに評価方法を工夫することで、検査を受ける患者の負担は変わらないまま、これまでよりも多くの情報を得られるようになりました。
Google Scholar(論文検索で便利なサイト)のトップページには、「巨人の肩の上に立つ(Stand on the shoulders of giants)」という言葉が掲載されています(2024年7月現在)。
科学では、基本的に先人が積み上げてきた知見を更に発展させていくことを目指します。そのため、データをとって分析し、自分自身が理解を深めるだけでなく、研究で得られた新しい知見をできるだけ広く報告することが、科学の発展(巨人が高くなること)において重要です。
特に大学院生(や進学を考えている大学生)には、自分の研究成果を国際的/全国的な学術誌に積極的に論文投稿する習慣を身につけて欲しいと思っています。
(心理学科・村山 憲男)
心理学科では心理学の主要4領域(「認知」「発達」「臨床」「社会」)を幅広く学べるのが特色ですが,心理学には特定の対象や年齢層を対象とするより専門的な分野もあります。 これまでに青年心理学や音楽心理学の特集記事を公開しました。 [[…]
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