2024年度 優秀卒業論文 『スマートフォンの存在が課題の遂行に及ぼす影響について』

心理学科では、その年に提出された卒業論文の中で極めて優秀なものを「優秀卒業論文」として選出しています。
2024年度も5名の卒論が選ばれました🎉
今回は、「スマホで集中力が低下するか?」を研究テーマにした卒業論文を紹介します💁‍♀️

卒業論文の内容を教えてください。

スマホ📱は、“目の前に置くだけで私たちの注意を引き、課題に使える集中力を低下させてしまう”といろんな研究から提唱されています。

本研究では、先行研究を参考に、スマホが課題遂行に及ぼす影響として位置依存傾向の効果を検証した上で、スマホの所属(本人のスマホ/他人のスマホ)という新たな視点に着目し調べました。

 

研究テーマはどのように決めましたか?

最初はYouTubeやTikTokなどの動画視聴サービスの依存的な利用を研究したかったのですが、予備研究であまり良い結果が出なかったため、一時的に研究が行き詰っていました💦

その時、動画だけに絞らずに、ネットやスマホなど広い概念から着手してみたらどうかとゼミの先生から助言をもらいました。

先行研究を読み込むことで研究のヒントがたくさん得られます📚️

調べてみたら、「スマホを使わなくても、目の前にあるだけで集中力に影響する」という興味深い研究結果を知り、一気にテーマが決まりました。

 

研究を行う上で工夫したことや,大変だったことを教えてください。

研究は、次の3つの条件で行いました。

スマホがどこにあるか(位置)だけでなく、誰のものか(所属)にも着目しました💡

各条件を作るための実験室の設置や、教示(実験で行う指示)、具体的な行動を考えることを工夫しました。

例えば、スマホに関する研究だとバレないように、指定の位置にスマホをどうやって置けば自然なのか?参加者を不安にさせないように貴重品入りの金庫を用意したほうがいいのか?などなど、周りの意見を聞きながら作成しました💪

最後にこれから心理学科を目指す方に一言お願いします。

日常生活で出会った面白いことや、興味のある現象を科学で説明できる楽しい学科です。

心理学科にいる4年間で、共感的なコミュニケーション能力も高くなり、好奇心も育てられました

ここで一緒に、世界のあらゆる出来事を多角的に見られる、優しくて面白い人になりましょ~😊

(4B・HUANG(コウ))

 

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