5月24, 25日に学術総合センター(千代田区一ツ橋)にて,第17回日本不安症学会学術大会が開催されました。
不安症学会は,パニック症や社交不安症,全般性不安症などの不安症に関する研究を進め,不安症の理解と治療の質を改善するために作られた学術団体です。
医学系の学術団体ですが,臨床心理学に関する研究発表もあります。
当日は関心のある有志の学生(学部生3名,大学院生1名)を引率し参加してきました。

当日参加した学生に感想を聞いてみました👂️
普段は特定の疾患についてや子どもへの支援といった、一つの枠の中で学ぶことが多いですが、学会では不安症と自閉スペクトラム症の併存や,不安症を抱える子どもに対してどのように声をかけるかといった現場に即した内容を学ぶことができました。(学部3年生)
学会では様々な研究に触れることで、最新の知見や今後の課題を知ることができ、とても勉強になりました。特に身体疾患と不安についての発表が興味深かったです。身体疾患や治療法、心理療法についての詳しい知識を得ることができるとともに、心理師が医療分野においてどのように患者さんに関わるのかを学ぶことができました。また医師と心理師という異なる職種として働かれている方の議論を実際に見ることで、多職種連携のイメージを持つことができました。(学部4年生)
学会では、最新の研究動向や現場の声、多様な視点に触れることができました。特に児童思春期の不安症に対する認知行動療法についてのシンポジウムが興味深かったです。海外で開発されたプログラムを日本の文化や社会状況に合わせてどのように適応させるかという課題、さらに日本における児童生徒向けのプログラムの開発研究と実践の両面について学ぶことができ、大変勉強になりました。また、発表の内容は専門的で理解が難しい部分も多くありましたが、普段の講義ではあまり触れることのない専門的な議論や研究の深さを知る良い機会になりました 。(学部4年生)
研究内容はもちろんのこと、研究者の方同士の議論が大変勉強になりました。研究に対する鋭い質問や研究領域に対する網羅的な知識を目の当たりにし、これから研究をする身としての心構えができましたし、研究へのモチベーションが高まりました。(修士1年生)
普段の授業では学べないような最先端の研究に触れることができ,それぞれ刺激を受けたようです。
学術集会に学生が一人で参加するのは勇気がいりますので,今回のように引率しての参加を今後も計画しています☺️
学生の参加費は大幅に割引されることもあり,都内でアクセスが良い学術集会があれば今後も積極的に参加してほしいと思っています。

(心理学科・岩山孝幸)
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