昭和女子大学心理学科は、公認心理師カリキュラムに対応しています💡
指定科目すべてを履修し卒業し、主に大学院修了を経ることで公認心理師受験資格が得られます。
今回,この指定科目のうち「心理演習」で行われるカウンセリング演習の授業模様を紹介いたします💁♀️
心理演習とは
公認心理師カリキュラムのうち,学部段階で履修する25科目の一つで,公認心理師に必要な以下の基本的知識および技能について,具体的な場面を想定した役割演技(ロールプレイ)や事例検討を通じて学ぶ演習授業です。
「心理演習」で学ぶこと
(ア) 心理に関する支援を要する者等に関する以下の知識及び技能の修得
(1)コミュニケーション
(2)心理検査
(3)心理面接
(4)地域支援 等(イ) 心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成
(ウ) 心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ
(エ) 多職種連携及び地域連携
(オ) 公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解
「臨床心理学概論」や「心理的アセスメント」などの授業で学んできた知識をもとに,演習を通じてより実践的に学んでいきます。本学心理学科では3年次に「心理演習」を履修し,4年次の「心理実習」へと学びをつなげていきます。
カウンセリング演習
いわゆる心理カウンセリングは,公認心理師が行う支援業務のうち重要な位置を占めており,さまざまな方法でトレーニングされています。
中でも,ビデオで録画したものを視聴するトレーニングの有効性が研究によって示されています。

カウンセリング演習の回では,授業時間を有効に活用するため,心理カウンセリングの基礎理論の復習は授業外で動画視聴する反転授業形式を導入しているだけでなく,模擬カウンセリングは授業外で録画撮影を行うことで授業中にじっくり検討する時間を確保しています。

録画した面接場面を視聴するだけでなく,カウンセリングの技法ごとのコードをつけることで,自分の聞き方の癖をさらに客観的に把握することができます。
このように履修する学生にとっては負担が大きい授業内容ですが,演習効果を最大限高められるよう工夫して授業運営を行っています。
カウンセリングの技法は決して公認心理師を目指す学生だけに役立つわけではありません。
相手の話にしっかりと耳を向け,必要な情報を聴き取り,理解しようとする姿勢を維持しつづけることは,さまざまな対人業務において共通して求められるスキルです。
学生たちには演習を通じて,日々の会話を見直すきっかけとしてもらえれば幸いです☺️
(分担担当教員・岩山 孝幸)
—
過去の授業風景については「心理演習」タグからご覧ください。
その他の公認心理師養成に関する授業は「公認心理師科目」タグからご覧ください。