2025年度【Ambassador】授業紹介・各論「教育・学校心理学」~「A型だから几帳面」その考え方、ちょっと待って!~

心理学科では学びの土台となる概論科目である

をベースに,認知発達」「臨床」「社会の4領域の学びを深める科目を「各論科目」として多数用意しています。

今回、心理学科アンバサダー(Ambassador)の3B・佐々木さんに、各論教育学校心理学」(担当:野嵜茉莉 先生)を紹介してもらいます💁

 

「教育・学校心理学」ではどのようなことを学んでいますか?

この授業では、幼児や児童生徒の心身の発達について学び、こころの個人差を踏まえた教育について心理学的な観点から考えます

同じ年齢や性別でも、発達の度合いや性格には一人一人違いがあります。個人差を理解することで、教育に工夫を凝らし、充実させることができるのです🌟

講義では、やる気が出る仕組みや、物事を速く確実に記憶するコツなど、学生生活に生かせる学びがたくさんあります。そのため、教育・学校心理学大学生活をより充実させるためのヒントがたくさん詰まった授業であると言えます🔎

教育現場における子どもの個人差や課題について理解を深めます

 

参考になったこと、印象に残っていることを教えてください。

パーソナリティの個人差についての授業が印象に残っています。

パーソナリティの類型論は、人のパーソナリティをいくつかの型にあてはめる古典的な考え方です。

私たちにとって身近な血液型による性格診断 (A型の人は几帳面であるなど)も類型論的な考え方の一例です。「自分に当てはまっている!」と思ってしまいがちですよね。

しかし、類型論には落とし穴があります。例えば、精神科医クレッチマーは、「肥満型の人は躁鬱病になりやすい」という関連を見出しました。しかし、躁鬱病は比較的発症年齢が高いことが分かっており、年齢が高くなると基礎代謝が下がり肥満になりやすくなります。

こうした第3の要因があることなどが類型論の限界点として指摘されています。

類型論は、私たちの身近にも存在しています。たとえばMBTI診断です。一度は試したことがある方も多いのではないでしょうか?自分の性格や行動の特性について知ることができると聞くと、気になりますよね。でも、診断を実施するたびに違った結果が出ることもあり、科学的な根拠は不十分です。

近年、MBTI診断は教育カウンセリングや人材マネジメントの場面で活用されることもあるそうです。コミュニケーションツールとして楽しむ分には手軽なコンテンツですが、進路決定など、人生の大切な選択を委ねるには危ういかもしれません。

どんな場面でも、情報の信頼性を見極めて適切に活用するのが大切だということを学びました💡

 

心理学科を目指す受験生に一言お願いします!

皆さんは、「こころって何だろう?」という問いにどう答えますか?

心理学科では、こころの動きや発達を多角的な視点から捉え、自分や他者についての理解を深めることができます☁️

幅広い分野があるので、自分の興味に合った授業が見つかるはずです!心理学科で一緒に学びませんか?きっと充実した大学生活が待っていますよ☺️

(3B・佐々木)

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