毎年恒例の卒業論文中間発表会が、7月26日(土)に開催されました。
心理学科では卒業論文が必修となっており、現在、4年生全員が一生懸命取り組んでいるところです。
心理学科では3年次にゼミに配属され、少人数でのディスカッションを通じて心理学系の論文の読み方、研究計画の立て方、統計的な分析の考え方などを学んでいきます。
そして、自分で興味を持ったテーマについて、どうしたら心理学の研究の文脈に載せられるのか、各自が試行錯誤を重ねていきます。
卒業論文の研究計画を練り上げていくためには、もちろんゼミでの学びだけでなく、それまでの講義で学んできた心理学の基礎的な知識と演習・実習で学んできた心理学の技法など、4年間のさまざまな学びを活かす必要があります。
中間発表会には3年生・4年生全員が参加し、2~3つのゼミが合同で1つの教室で発表が行われます。中間発表会の目的は、4年の夏の時点での進捗状況を個々にプレゼンし、聴き手との質疑応答を通じて、卒業論文をより良いものにしていくことです。
4年生にとっては、自分の研究を初めて聴く人に対して、7分という限られた時間の中で大事なポイントをわかりやすく伝えられるような工夫をすることが求められます。
これまで試行錯誤して立ててきた研究計画について、発表資料として整理してみることで、「もう少しここの先行研究を調べた方が良いな」「分析の計画はこれで大丈夫そうかな?」など改めて気づくこともあったのではないでしょうか?
中間発表会当日の質疑応答では、学年を問わず質問の手があがっていました。質問内容は、研究テーマを決めた動機、仮説の根拠、手続きの疑問点など多岐にわたり、活発に質疑応答が行われていたことに感心しました。
私がよくゼミで伝えていることですが、他の人の研究について真剣に聴いて考えることは、自分の研究の課題点に気づくことにもつながります。その点から、卒業論文に関するディスカッションも大切にしてほしいと思っています。
卒業論文の提出〆切は1月です。
”まだ時間がある?”
”もうあと少ししかない?”
とらえ方はそれぞれだと思いますが、中間発表会で感じたことを大切にしながら、完成まで着実に歩んでいきましょう。
(心理学科 野嵜)