日本心理学会第90回大会@東洋大学:参加報告DAY1

2026年9月4日(金)―6日(日)に東洋大学(白山キャンパス)で開催された日本心理学会第90回大会において、心理学科教員が研究発表を行いました。

会場となる東洋大学白山キャンパスに、今年も全国から心理学研究者が集いました
昨年度の研究発表

2025年9月5日(金)―7日(日)に東北学院大学(五橋キャンパス)で開催された日本心理学会の第89回大会において、心理学科教員が研究発表を行いました😊 [caption id="attachment_13257" align="al[…]

今回は、1日目(9/4)に発表を行った先生方の発表概要をご紹介します💁‍♀️

なお、心理学専攻(修士課程)の大学院生も発表を行いました。大学院生の発表概要は後日、大学院ブログにて報告いたします💡


9月4日(金)‐DAY1

公募シンポジウム「臨床反応の実態をいかに捉え,臨床理解に役立てるか 心理療法と日常場面における”今ここ”の可視化

臨床心理学・精神神経科学が専門の岩山孝幸専任講師は、心理療法や日常生活における臨床反応を“今ここ”で捉える方法に焦点を当て、話題提供をしました。

臨床心理学の研究は主観的・事後的測定が多く、実際の臨床反応を十分に捉えきれない可能性があるため、脳活動表情などの生理指標や、日常の心理状態を測定する手法(経験サンプリング)が注目されています。

岩山先生は近赤外分光法(NIRS)と呼ばれる脳機能測定法を用いた研究を紹介しました。

指定討論の時間にはフロアの皆さんからの質問にそれぞれ回答しました

また、岩山先生は「Working Allianceの科学―理論・研究・実践の統合に向けて―」というオンデマンド配信のシンポジウムでも、疑似的な心理療法場面における脳間同期(IBS)のデータをもとに発表を行いました。

岩山先生の授業

心理学科では学びの土台となる概論科目である 「心理学概論」 「発達心理学」 「社会心理学概論」 「臨床心理学概論」 をベースに、「認知」「発達」「臨床」「社会」の4領域の学びを深める科目を「各論科目[…]

ポスター発表「地下鉄サリン事件30年後の被害者の心的外傷後ストレス症状の規定因―地下鉄サリン事件30年後の被害者/被害者家族・遺族の心理(3)―

社会心理学産業・組織心理学が専門の髙橋幸子准教授は、地下鉄サリン事件30年後被害者・被害者家族・遺族の心理や支援活動、および被害者のPTSD症状に影響する要因について検討した3件の研究を発表しました。
※オウム真理教犯罪被害者支援機構からの依頼を受けて実施された調査の第3報

分析の結果、事件被害者の心身の症状は10年前調査からほとんど改善されていませんでした

また、趣味仕事、配偶者子供が支えになっている一方で、目の後遺症の重さ事件への否定的感情支えの欠如などがPTSD症状を規定しており、刑の執行は症状の改善に直結しない可能性も示唆されました。

被害者・家族・遺族は事件の風化を懸念しており、マスコミの継続的な報道を望んでいました。

髙橋先生の紹介

心理学科では今年度、社会心理学分野に准教授・髙橋幸子先生を新たにお迎えしましたのでご紹介致します。 先生のご専門とその魅力を教えてください。 専門は社会心理学です。これまで、「身近な他者への相談」「被災自治体職員のメンタ[…]

公募シンポジウム「援助要請と関連する多層的な環境要因―対人関係要因,制度的要因の検討―」

社会心理学が専門の池田亜紗助教は、本シンポジウムにおいて援助要請(※)と関連する環境要因をテーマに話題提供を行いました。

当日は、援助要請の対人関係要因や制度的要因(所属集団の特徴、風土や集団規範に関する個人の認知など)について議論が交わされました。
※援助要請(help seeking):自分では解決できない問題に直面した際、その問題を解決するために他者に助けを求めること


また、指定討論では、援助要請研究と心理臨床実践の融合をめざし、文化的謙虚さの視点を交え、援助要請の環境要因に焦点をあてた研究や実践の在り方について討論が行われました。

池田先生の紹介

心理学科では今年度、社会心理学分野に助教・池田亜紗先生を新たにお迎えしましたのでご紹介致します。   先生のご専門とその魅力を教えてください。 社会心理学が専門です。私たちはいつでもどこでも同じようにふる[…]

大会企画シンポジウム【日本心理学会音楽心理学研究会企画】なぜ「音楽」を対象に心理学の研究をするのか?

認知心理学音楽心理学が専門の池上真平准教授は、音楽心理学をテーマに、なぜ音楽は古くから心理学者の関心を引き、心理学の研究対象となっているのか?その理由を改めて議論しました。


池上先生は「音楽と身体性」をテーマに、音楽のテンポの違いがノリ(身体を揺らす行動)を生み出すメカニズムに関する話題提供を行い、音楽と人の行動の関連について議論を深めました。

日米音響学会にて、身体の動きに影響を与える音楽の特徴について発表

2025年12月1日(月)~5日(金)にホノルルで開催された「第6回日米音響学会ジョイントミーティング」において、池上真平准教授が研究発表を行いました。 今回、発表を行った池上先生に、研究内容や現地での過ごし方、今後の抱負についてレポ[…]

(アドミッション広報担当)