練馬福祉人材育成・研修センター主催「心のサポーター養成研修」の講師担当

心理学科・専任講師の岩山孝幸先生(臨床心理学分野)が、10月29日に開催された練馬福祉人材育成・研修センター様主催の研修会講師を担当しました。

当日は、練馬区内の介護・障害福祉サービス事業従事者を対象に「心のサポーター養成研修」を行いました。

今年2月の研修会の様子

心理学科・専任講師の岩山孝幸先生(臨床心理学専門)が、2月18日に開催された練馬福祉人材育成・研修センター様主催の研修会講師を担当しました。 当日は、練馬区内の介護・障害福祉サービス事業従事者を対象に「心のサポーター養成研修」を行いま[…]

心のサポーターとは?

厚生労働省が推進している「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築に向けた事業の一環で、初期対応が行える地域住民として「心のサポーター」を育成し、2033年度末までに全国100万人の担い手が誕生することが目標とされています。

心のサポーター養成研修を受講するためには特別な資格は必要なく、誰でも受講可能となっています。

心のサポーターとは|ここサポ事務局

心のサポーターには、こころの病気の有無にかかわらず、みんなで助け合い誰もが安心して自分らしく暮らしていける社会を実現するために、メンタルヘルスに関する正しい知識と理解に基づき、家族や同僚などの身近な人に対して、基本的な話の聴き方(傾聴)👂️をもとにした初期対応を行うことが期待されます。

岩山孝幸先生は公認心理師・臨床心理士として、公認心理師養成カリキュラムに関する授業を主に担当しているだけでなく、長く精神科医療の現場で心理職としても働いています。

現場での臨床経験も踏まえて講師を担当しています💡

なお、公認心理師は法律で「国民の心の保持増進に寄与する」ために、

心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。(公認心理師法第2条第4号)

を業として行うことが定められており、今回の研修もこの一環として行われています。

岩山先生に、研修会の様子を紹介いただきました💁🏻‍♀️


研修会の内容

研修会では、

  • メンタルヘルスやこころの病気に関する正しい知識を持つ
  • こころの病気を持つ方たちの体験、リカバリーを知る
  • メンタルヘルス・ファーストエイド※1を踏まえて、身近な人のサポートの仕方を学ぶ

を到達目標として、初期対応を担える人材を育成するため、講義だけでなく、当事者の方の動画や受講生同士のワークも交えながら研修を行いました。

※1…メンタルヘルス・ファーストエイド(Mental Health First Aid:MHFA)…メンタルヘルスの問題を抱える人に対して、専門家が支援を行う前に提供される支援のこと。欧米では国家プロジェクトとして教育現場などで一般市民を対象に教育プログラムが実施され効果をあげている。①リスク評価・②判断、批評せずに話を聞く・③安心、情報を与える・④サポートを得るように勧める・⑤セルフヘルプの5つのステップで構成される。

福祉現場の方が多く、支援者の方に役立つ内容にアレンジすることを心がけました

研修会の感想

耳を傾け話を聴く、うなずく、口を挟まないを実践したい。
聴き方にはコツがあることを学んだ。自分が聴きたいことを引き出してしまっていたかもと反省。
自分自身も誰かに相談してみることも大切だと感じた=自分のセルフケア
利用者の方にも職場の仲間にも、聴いてもらえる安心感を与えていきたい。
普段から寄り添って聴く姿勢を持つことが大切だと感じた。

 

また、研修の後半では、選択研修として「摂食障害(摂食症)」の内容も取り扱いました。

摂食障害(摂食症)を巡る偏見を取り除く

心のサポーター養成講座の選択研修で、摂食障害(以下、摂食症)についてお話ししました。はじめに、摂食症が食行動を中心に心と体、生活全体に影響があらわれる病気であること、主に神経性やせ症・神経性過食症・むちゃ食い症に分類されること、そして命の危険にもつながる病気であることを紹介しました。

続いて、「好きでやせているんでしょう?」「若い女の子だけの病気でしょ?」「親の育て方が原因なのでは?」「治せないのは意志が弱いから?」という、摂食症にまつわる4つの誤解を取り上げ、これらがすべて誤解であることを、症状の特徴や発症の実態、当事者の声をもとに解説しました。

また、問題に見える行動を症状としてとらえ、その人自身と分けて考えることや、一人のひととして長い目で関わることなど、身近な人としての関わり方のヒントをお伝えしました。摂食症への偏見をほどき、身近な人を支える一歩につながればうれしく思います。

今後も、地域で初期対応を担える「心のサポーター」を養成できるよう、機会があれば積極的に研修講師を務めていきたいと思っています。

(心理学科・岩山 孝幸)

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