8月2日に人間教育学専攻と初等教育学科で合同FD研修会を行いました。
今回のテーマは生成AIの教育活用です。
生成AIについては、ご存知のように、ここ最近は毎日報道で関連するニュースを見ない日はないと言ってもよいかもしれません。
約3ヶ月前に、このFD研修会の開催が決まってから、研修会でどのような情報を共有して、先生方と共に考え、議論することができるか、日々考えてきました。しかし生成AIについては、この数ヶ月で技術だけでなく、その活用についても急速に広がっており、正直なところ、それに追いつくこうとすることだけで精一杯でした。
教育でのテクノロジー活用の面から考えると、まだ本格的には導入が進んでいませんが、これだけ変化の激しいテクノロジーを導入していくのは、今までにないことになるかもしれません。これは教育を含めた、私たちの日常生活全般にも言えることです。
新しいテクノロジーの導入を検討することで、導入する活動そのもの本質に迫ることが多々あります。教育の場合は、意図せず教育と学びの本質を考えることになります。
生成AIを活用することで、どのような学びが生まれるか。あるいは、どのような学びの可能性を排除してしまうのか。同じ教育分野でも専門の異なる先生方と、普段から活動をサポートしてくださる助手の皆さんとの研修会は、講師をさせていただいた私自身も真剣に楽しく考えるあっという間の時間となりました。
また今回のFDも、リモートで講師をさせてもらいました。最近、授業や子供向けのワークショップで使っている、遠隔で学習者との距離を縮めるために開発した通称目玉おやじ*が活躍する場面はありませんでした。今回は遠隔でも距離が離れていなかったからではないかと勝手に思っています。
* 遠隔操作可能なセキュリティーカメラにモバイルバッテリーをつないで、お椀に入れたら完成。
AIをはじめとするテクノロジーの教育活用について、引き続き、先生方とそして学生たちと一緒に、教育と学びの本質に迫れるように考えていきたいと思います。
森 秀樹