授業紹介_国語科教育法(達富悠介先生)

2024年度前期の授業を紹介します。今回は「国語科教育法」についてです。

国語科教育法は、国語科授業の内容と方法について実践的に学びます。以下の3点を到達目標、テーマとしています。

・国語科教育の意義、目標を理解する。

・学習指導要領に基づいた国語科教育の内容と方法について、基礎的な知識と技法を身につける。

・国語科教育の歴史や、今日的課題について知り、考察する。

 

5月17日(金)の授業のテーマは、「国語の特質に関する事項の指導」でした。

「文字・表記に関する学習指導」や「語彙に関する学習指導」など、国語の言語活動を支える知識や技能について理解を深めました。

国語科で児童が正しく漢字を読み、書く知識は重要です。

一方で、その指導が単純な書き取り練習に終わってしまっては、漢字の魅力やおもしろさを十分に伝えることはできません。

そこで漢検協会と、「リアル脱出ゲーム」で人気の株式会社SCRAPが共同で制作した「不思議な漢字洞窟からの脱出」に取り組みながら、児童の漢字能力を伸ばす活動について考えました。

 

もともとこのゲームは小学6年生の児童に向けて開発されたものですが、大学生も盛り上がりながら取り組みました。

漢字洞窟から脱出するためには、グループで協力しながらヒントを集めて謎を解く必要があります。

漢字の知識に触れながら、仲間と力を合わし、協働的に学びを深める活動を体験しました。

もちろん、活動を楽しむだけでなく、その活動によってどのような学びが生まれるかについてもメタ的な視点から考えました。

————-以下、「漢字洞窟からの脱出」を通した感想です————-

「問題を仲間と一緒に考える必要があるため、自主的に考える力、ほかの児童との協力をすること、漢字の知識を身につけることができると考える。楽しみながらそれらの力をつけることが出来る。」

「漢字や言葉の関係性を学んだら、四字熟語を新たに学ぶことができる。また漢字に親しみを持つことが出来るため、これからの漢字学習に積極性を持たせることが期待できる。」

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言葉がもつ魅力やおもしろさを伝えられる国語の授業を、どのようにデザインしていくことができるか、これからの授業でも考えて行きましょう。